過去ログ - 始末屋「今日はどういったご用件で?」
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15:藤原 ◆BJe8PAI9qE
2016/12/28(水) 22:55:08.03 ID:ITR5fiQ/0
『結果、僕は受験に失敗して、二流の大学に入ったんです。そこでも妻と同じ学科だったんですけど、その頃の僕は女性不信になってました』

「加藤くんって暗くない?」

「なんか馴染めないよねー、美香はどう思う?」
以下略



16:藤原 ◆BJe8PAI9qE
2016/12/28(水) 22:55:48.71 ID:ITR5fiQ/0
「加藤君」

「!…佐藤さん」

「高校のときは本当にごめんなさい。謝って済むことじゃないけど、あの日から私…心が痛くて…だから…」
以下略



17:藤原 ◆BJe8PAI9qE
2016/12/28(水) 22:56:41.64 ID:ITR5fiQ/0
「ごめん…佐藤さん」

「謝らないで!!ごめんなさいごめんなさい!」

『後で知ったことだったんですけど、妻は後悔して、僕に謝ってもう一度やり直そうとしてたみたいなんですけど、なんせ僕は不登校になってましたので、全く会えなくて…それでも友達と縁を切って、僕の後を追って同じ大学にきたみたいなんです』
以下略



18:竜也藤原 ◆BJe8PAI9qE
2016/12/28(水) 22:57:21.70 ID:ITR5fiQ/0
「加藤君」

「加藤君」

「加藤君」
以下略



19:藤原 ◆BJe8PAI9qE
2016/12/28(水) 22:58:14.96 ID:ITR5fiQ/0
「いい加減にしろ!」

「ぇ…な、なにかした?」

「お前があまりにも必死だったから付き合ってやってたけど、正直もう限界なんだよ」
以下略



20:藤原 ◆BJe8PAI9qE
2016/12/28(水) 22:59:14.88 ID:ITR5fiQ/0
『その頃はあの頃忘れようとしていたストレスが爆発して、妻にやり返すのが生きがいになっていたんです。最低ですよね。』

「これ…バレンタインのチョコレート、です」

「…見せて」
以下略



21:藤原 ◆BJe8PAI9qE
2016/12/28(水) 23:00:12.90 ID:ITR5fiQ/0
「何かと思えばマフラーとか、なめてんの?」

「ぇ…ぁ…ごめんなさい…でも…首元…寒そうだったから…頑張って編んだんです」

「こんなもんいらねぇよ…ちっ…お前なんかといてもやっぱつまんねぇわ」
以下略



22: ◆BJe8PAI9qE
2016/12/28(水) 23:01:21.85 ID:ITR5fiQ/0
「こ、今月の恋人料金です」

「…なに遅れてんだよ」

「ご、ごめんね、バイト先の支払いが遅れてて」
以下略



23: ◆BJe8PAI9qE
2016/12/28(水) 23:02:09.86 ID:ITR5fiQ/0
「っ……ぁ…また、嘘でしょ…えへへ、もう騙されないよーだ…加藤君は嘘つきだもん」

「嘘じゃない」

「またまたぁ…もう流石に騙されないもん」
以下略



24: ◆BJe8PAI9qE
2016/12/28(水) 23:03:14.62 ID:ITR5fiQ/0
「美香いままで本当にごめん…」

「もういいの。賢一君。お互い様ってことになったでしょ」

「うん…」
以下略



25: ◆BJe8PAI9qE
2016/12/28(水) 23:03:53.98 ID:ITR5fiQ/0
「そのまま僕達は幸せに暮らしてきたんです」

「あの、お客さん。聞いてる限り我々の仕事が関わる箇所はもう無いように思えますが」

「あ、すいません!つい昔話に夢中になってしまいました」
以下略



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