過去ログ - 【ラブライブ!】矢澤にこのクリスマス事情
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1: ◆HUg149YDMA[sage saga]
2016/12/30(金) 03:09:53.01 ID:4kIV3RxI0
クリスマスには間に合いませんでした・・・が、せっかく書いたので

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2: ◆HUg149YDMA[sage saga]
2016/12/30(金) 03:10:57.55 ID:4kIV3RxI0
今日は12月24日、クリスマスイブ。

校内は今日を楽しく過ごす会話で溢れてる。

まったく、イブなんてロクなもんじゃないわ。
以下略



3: ◆HUg149YDMA[sage saga]
2016/12/30(金) 03:11:40.23 ID:4kIV3RxI0
部員の居ないアイドル研究部。

私が、私らしくいられる唯一の場所。

「違うわね。」
以下略



4: ◆HUg149YDMA[sage saga]
2016/12/30(金) 03:12:35.48 ID:4kIV3RxI0
一年と数ヶ月前に、私は一人ぼっちになった。

意識の違い、目線の違い、志の違い。

言い方は違えども、結局は私に長たる度量が無かったって話よ。
以下略



5: ◆HUg149YDMA[sage saga]
2016/12/30(金) 03:13:08.98 ID:4kIV3RxI0
それ以来、私の日常は部室で時間を潰して、妹たちの待つ家に帰るという繰り返し。

そして今日も、イブの浮ついた空気をネットで振り払うと、帰路につく。




6: ◆HUg149YDMA[sage saga]
2016/12/30(金) 03:13:45.98 ID:4kIV3RxI0
下校途中によく寄るスーパーに着くと、店内はクリスマス一色。

よくもまあ、よそ様の宗教行事を一大イベントにしたものね。

とかいう私も、それに釣られる内の一人な訳だけど。
以下略



7: ◆HUg149YDMA[sage saga]
2016/12/30(金) 03:14:40.01 ID:4kIV3RxI0
帰宅直前、ママからのメールで今日も遅くなるらしい。

ママが遅いのはいつもの事。

でも、そのせいでクリスマスが妹たちの重荷にならないようにしたい。
以下略



8: ◆HUg149YDMA[sage saga]
2016/12/30(金) 03:15:13.99 ID:4kIV3RxI0
レジの近くで、ふと目についたのは大きい靴を模した、お菓子の詰め合わせ。

こんな子供だましな物でも、あれば妹たちも喜んでくれるのかな・・・。

そう思って手を伸ばそうとしたとき、少し離れた所で同様に手を伸ばそうとしている人に気付いて目が合う。
以下略



9: ◆HUg149YDMA[sage saga]
2016/12/30(金) 03:15:51.46 ID:4kIV3RxI0
「っ、希!」

「に、にこっち・・・。」

伸ばした手を思わず引っ込める。
以下略



10: ◆HUg149YDMA[sage saga]
2016/12/30(金) 03:16:48.30 ID:4kIV3RxI0
「に、にこっちも夕ご飯の買い物なの?」

馴れ馴れしく怪しい関西弁で、茶化してく・・・こない?

「マ、お母さんが遅くなるから私がやらなきゃだし。アンタも?」
以下略



11: ◆HUg149YDMA[sage saga]
2016/12/30(金) 03:17:27.59 ID:4kIV3RxI0
ん?

なんかいつもとキャラが違う

普段の人をおちょくる様な態度が一転、なんか妙にモジモジしててちょっと可愛いじゃない・・・。
以下略



12: ◆HUg149YDMA[sage saga]
2016/12/30(金) 03:18:31.04 ID:4kIV3RxI0
「ち、ちょっと待ちなさい!」

足早に去ろうとしてる希が立ち止まる。

「どうせ帰っても1人なんでしょ。だったらウチでご飯食べていきなさいよ!」
以下略



13: ◆HUg149YDMA[sage saga]
2016/12/30(金) 03:19:07.44 ID:4kIV3RxI0
「ま、理由が必要なら、部活の事で便宜を図ってくれたお礼、って事でどう?」

「・・・うん。行く・・・。」

どうしてこんな提案をしたのか、自分でもよく解らない。
以下略



14: ◆HUg149YDMA[sage saga]
2016/12/30(金) 03:19:51.01 ID:4kIV3RxI0
「ただいまー。」

家に帰ると、奥からドタドタと足音が響いてくる。

「おかえり、おねえちゃん!」
以下略



15: ◆HUg149YDMA[sage saga]
2016/12/30(金) 03:20:39.07 ID:4kIV3RxI0
「さ、今日はお客様がいるのよ。恥ずかしがり屋さんだから仲良くしてあげてニコ。」

って、希が中々入ってこない。

ちょっと何やってんのよ。
以下略



16: ◆HUg149YDMA[sage saga]
2016/12/30(金) 03:21:06.47 ID:4kIV3RxI0
「にこっちのあほぉ。あんなん言われたら余計入りにくいわ。」

今日だけで希の印象が大分変ったわね・・・。



17: ◆HUg149YDMA[sage saga]
2016/12/30(金) 03:24:19.89 ID:4kIV3RxI0
「ウチもなんか手伝おうか?」

私が料理に取りかかろうとすると、希が台所へやってくる。

「いいわよ。台所狭いし、良かったら妹たちの相手をしてもらえると助かる。」
以下略



18: ◆HUg149YDMA[sage saga]
2016/12/30(金) 03:25:07.62 ID:4kIV3RxI0
調理に取り掛かってしばらくすると、居間から談笑の声が聞こえてくる。

「のぞみおねえちゃんおっぱい大きいねー。」

「あ、あの・・・、何を食べたら、その、大きくなるんでしょうか?」
以下略



19: ◆HUg149YDMA[sage saga]
2016/12/30(金) 03:25:43.05 ID:4kIV3RxI0
しばらくすると、また妹たちの笑い声が聞こえてくる。

お節介焼の希だからなんだろうか。

私がこうしてご飯を作ってる間、普段のあの子たちは割と静かに待っている。
以下略



20: ◆HUg149YDMA[sage saga]
2016/12/30(金) 03:26:45.30 ID:4kIV3RxI0
「わあっ、ご飯が豪華ー!」

ここあが大はしゃぎする。

普段の夕ご飯は、なるべく安くて栄養が取れそうなモノしか作らないから。
以下略



21: ◆HUg149YDMA[sage saga]
2016/12/30(金) 03:27:31.54 ID:4kIV3RxI0
「あったり前じゃない!今日はクリスマスイブよ!」

「にこっちがこんなに家庭的だなんて意外やね〜」

「ぬぁんでよ!・・・あ、やっぱりいいわ。それ以上は言わないで。」
以下略



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