過去ログ - 惠「悠久の時を超えて、あなたを好きになる」
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2:名無しNIPPER
2016/12/31(土) 00:46:48.11 ID:O1v7p2d20



惠「今年ももう終わり、か……」



百貨店のポスターに仰々しく書かれた翌年の数字を眺めて、ぼそりとつぶやく。



一番星を追うように。

空の片隅に、幾つもの小さな煌めきが映り始める宵の刻。



みちる「はやいですねー」

惠「本当にね」



寒空の下、こぼれる息の白さに、

冬だものね、なんて今更なことを思いながら。



クリスマス、明けて平日。



仕事を終えた私とみちるちゃんは、

事務所へ戻るべく、雑踏の中をほんの少し足早に歩いていた。



騒がしさのピークを過ぎてなお、都会の街はなかなかに賑やかだ。

もう数日もすれば、またカウントダウンで人が溢れるのだけど。



クリスマスイベント。撮影。打ち合わせ。ライブ。

こんなに慌ただしい年末を過ごしたのは人生で始めてかもしれない。

そう思うほどに、この一ヶ月は特に忙しかった。



アイドルになって。いろんな仕事を経験させてもらって。

まだまだ大きなことを言えるレベルにはないけれど、

今の日々が楽しいことは、確かだ。



惠「……ふふ」

みちる「?」



澄んだ空気が少し気持ちいい。

こういう瞬間が、けっこう好きだったりする。





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