過去ログ - 神谷奈緒「好きを探して」 -SS速報VIP

過去ログ - 神谷奈緒「好きを探して」

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61:名無しNIPPER[saga]
2016/12/31(土) 06:12:14.81 ID:FZ2DsGcW0
　ずいぶんと今日は女の子らしい服装だな」

　服を着替え、玄関を出ると、プロデューサーさんが物珍しそうにあたしを見た。
　確かに、いつも好んで着る服よりモコモコ成分は多かった。

以下略

62:名無しNIPPER[saga]
2016/12/31(土) 06:13:19.70 ID:FZ2DsGcW0
「ところでさ、どうやって、うちまで来たんだ？」

　歩くスピードを上げ、プロデューサーさんの横に並び、
　さっきから気になっていた質問をあたしはぶつけた。
　プロデューサーさんは得意げに、　

以下略

63:名無しNIPPER[saga]
2016/12/31(土) 06:13:50.69 ID:FZ2DsGcW0
　本当はもう一つ気になっていることがある。

　どうして、あたしの家まで？
　
　わざわざ、電車が止まっているクリスマスの日に。

以下略

64:名無しNIPPER[saga]
2016/12/31(土) 06:15:24.58 ID:FZ2DsGcW0
　駅前は、大規模とまではいかないけど、それでも、たくさんの灯りがライトアップされていた。
　
　雪の勢いも弱まったからか、ちらほらとカップルの姿も見え、昼間よりも明るく、あたたかく見えた。

　うん。やっぱり雪は白でいいや。

以下略

65:名無しNIPPER[saga]
2016/12/31(土) 06:16:49.53 ID:FZ2DsGcW0
「奈緒」

　一通り、駅前のイルミネーションを1周して、駅の広場に戻ってくると、
　プロデューサーさんが振り返り、あたしの名前を呼んだ。

以下略

66:名無しNIPPER[saga]
2016/12/31(土) 06:18:15.60 ID:FZ2DsGcW0
「似合うかな？」

　真ん中に星がついた青のブレスレットを着け、あたしは聞く。

「似合ってるよ」

以下略

67:名無しNIPPER[saga]
2016/12/31(土) 06:20:00.16 ID:FZ2DsGcW0
「凛には星の形のイヤリング。加蓮にはネックレスだな。
　二人ともすごく喜んでくれてた。ほんとプロデューサー冥利に尽きるよ」

　あたしが聞いてもいない、聞きたくなかったことを、
　プロデューサーさんは一人でしゃべっている。

以下略

68:名無しNIPPER[saga]
2016/12/31(土) 06:22:21.64 ID:FZ2DsGcW0
「さっきまであんなに喜んでいたのに、実は気に入らなかったのか？」
「そんなことはない。その……。ありがと。な。プレゼント。嬉しかった。大切にする」
「そうか。それは良かった。ところで奈緒よ」
　

以下略

69:名無しNIPPER[saga]
2016/12/31(土) 06:24:08.50 ID:FZ2DsGcW0
「わかんない」

　これはアニメじゃなくて現実だ。
　これはエンドではなく、あたしにとってはスタートなんだ。それに、
　あたしは主人公をやるより、ヒロインの方が向いていると思うんだ。

以下略

70:名無しNIPPER[saga]
2016/12/31(土) 06:25:24.43 ID:FZ2DsGcW0
　ほんとはもっと伝えたいことがたくさんある。
　
　それは日ごろの感謝から今日のことまで。
　伝えたいことはいっぱいあるのに、全部伝えられる言葉がない。
　それに、少し恥ずかしいしな……。

以下略

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