19:名無しNIPPER[saga]
2016/12/31(土) 13:55:21.78 ID:tFwGSLOi0
――そのまま、どれだけの時が経ったのか。
一瞬だったかもしれない。永遠だったかもしれない。
奈々さんが腕を下ろした。ニンジンが床に落ちて、軽い音を立てる。
奈々
「……? あ…………ぇ……?」
奈々さんは自分の両手を見つめた。それからあたりを見回して、私を見つけると、抑揚のない声で問いかけてくる。
奈々
「……凛ちゃん、ですか? ナナが、誰かわかりますか?」
私はうなずいた。奈々さんはぽろりと、一粒の涙を流した。
奈々
「ここは、事務所なんですよね? それで、今日はクリスマスで……そこにいる男の子が、プロデューサーさんなんですよね?」
凛
「そうだけど……どうしたの、奈々さん」
心配になった私が駆け寄ると、奈々さんはその場にぐったりと座り込んだ。
奈々
「……よ、よかった……戻って、これた……」
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