3:名無しNIPPER[sage saga]
2016/12/31(土) 23:39:16.15 ID:61NievTr0
鷺沢文香は突然のことの様に、それが気になった。
そういった抽象的表現に具体性を求めることはある種とても野暮な行いであるし、鷺沢文香も当然その辺りのことは弁えていた。
しかし、彼女がアイドルとなってから得た変化――成長欲と冒険欲が、事務所きっての文学少女である彼女に、その一歩を踏み込ませた。
全ては、アイドルとなる以前の自分自身から脱却する為。
そして引いては、ファンに分け与えられる歓びを、一つでも多く増やす為。
鷺沢文香は『知』に対してより一層、貪欲となっていた。
だからこその、湧いて出た疑問である。
果たして爽やかな汗の匂いとは如何なるものなのか。
鷺沢文香はこれまで書物から得てきた知識を基に仮説を組み立て、疑問の解決に最適な方法を思案する。
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