過去ログ - 【モバマス】松山久美子「オナラソムリエのススメ」
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23: ◆K1k1KYRick[sage]
2017/01/01(日) 20:02:18.11 ID:HrENejUoo
ライブ終了後、志希は無色透明の液体が入っている小瓶をプロデューサーに手渡した。

「……これが最終課題だよ。
 この液体を採集した場所、そして成分を当ててみて」

プロデューサーは蓋を開け、その瓶口に鼻を近づけて大きく息を吸い込んだ。

そして目を閉じ、鼻腔口腔でそれを味わった。

やがてゆっくりと目を開けて顔を上げた。

「……ミネラル質の少ない水ですね。
 トリコイデスの香りも混じっています……風呂の水かと思います」

「場所は?」

「……場違いなほど濃厚な茸臭があります。この屁主は十代の女性、恐らく輝子です。
 寮住まいの彼女の入るお風呂なら、女子寮にある大浴場しかありません」

「……。それで?」

「彼女の他にも入っている人がいます。でも人数はそれほど多くはない。
 一番風呂だったと思います。一人は多種多様の香水と
 実験室特有の薬品の匂いから、志希師匠、貴女です。もう一人は……白坂小梅」

「合格。もう一人については良く分かったね」

「風呂の水に微量の尿素の匂いが混じってました。
 恐らく彼女が粗相したのでしょう。
 その成分を分析すれば彼女が夜更かしをして映画を見て
 朝一番の風呂に誘われてトイレに行きそびれた事がわかります」

すると志希は朗らかに笑い、プロデューサーの肩を叩いた。

「にゃははは! プロデューサー君、アタシのスパルタ特訓はこれで終わりだよ。
 安心して試験を受けてきたまえ」

「……! はい! ありがとうございます、師匠!」

二人は誓いと祝福を乗せて拳を軽くぶつけ合った。


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