過去ログ - 老師「後継者が欲しいなぁ。どこかに弟子入りしてくれる可愛い女の子はおらんかの」
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195:名無しNIPPER[saga]
2017/01/08(日) 17:01:48.32 ID:uW4g5WU+o
青年「どんな達人であろうとも、体の老いには勝てはしない」

少女「あ……ぅ……」

青年「だからこそ、師匠は弟子を欲していた。それもより確実に伝承できるように、一人ではなく二人の弟子が欲しかった」

青年「しかし、だれでもいいというわけでもない。全てを受け継げるだけの器量がなくてはならない」

青年「加えて師匠の修行に耐え抜ける人間でなくてはならない。一人だけでは修行に耐えられず終わってしまう可能性がある」

青年「だが、二人なら互いを支え合い、厳しい修行も乗り越えられるかもしれない。師匠にはそういった考えもあるはず」

少女「ジジイ、必死なんだな」

青年「後世に何かを残したいと思うことは自然なことだ」

青年「普通は子孫を残し、自身の血、自身の存在を語り継がせていく。けど、師匠には子どもが居る様子もない」

少女「んで、武術を残したいって思ってるわけか」

青年「これまでの人生、全てを武の道に捧げたのだ。師匠の生きた証を残すことが、弟子の使命」

少女「おもいなぁ……」

青年「君ならできるさ」

少女「なんであたしが。あんたのほうがよっぽど跡継ぎに向いてるだろ」

青年「俺ではダメだ。俺は、弱い男だからね」


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