過去ログ - GIRLS BE NEXT STEP『ラクダのアイドル』
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12: ◆hhWakiPNok[saga]
2017/01/02(月) 22:36:29.10 ID:5rUQDHft0
ちひろ「大丈夫ですよ。中学生とはいえ、しっかりしている娘ですから。場所やアクセス方法も伝えてありますし」

 いくらしっかりしていても、まだ中学生の女の子に迎えもやらずに待っているとは!

P「移動手段は? 飛行機ですか? 新幹線ですか?」

ちひろ「えっと……あ、来たみたいですよ」

松尾千鶴「失礼します。本日よりお世話になります、松尾千鶴と申します。よろしくお願いします」

 ノックの後ドアを開けて現れたのは、色白の肌にショートカットで、意志の固そうな瞳と眉をした少女だった。
 一見して美少女であることは間違いないが、その表情は堅い。
 背筋がピンと張っていて、姿勢もいい。中学生と聞いていたが、その姿勢の良さで背も高く見える。

ちひろ「改めて紹介しますね。福岡支社でのオーディションに補欠合格した、松尾千鶴ちゃんです」

 いや、待て待て。ちひろさんが今言った情報は、俺の事前情報と食い違いがあるぞ。

P「補欠合格?」

ちひろ「ええ。不思議ですよね、千鶴ちゃんこんなに可愛いのに」

 ちひろさんは、千鶴と紹介された少女の肩を抱く。
 彼女はというと、傍目にも大袈裟に映るほど慌てているようだ。

千鶴「可愛い? 可愛いって言われた? 社交辞令? それとも本当に? ど、どうなの……?」

 まっ赤になりながら、独り言を呟く。
 本人は気づいていないようだが、考えていることを口に出してしまうタイプらしい。
 そういえば俺もよく他人から、本を読んでいると声に出して読んでいると指摘されるが……
 いや、今はそれはどうでもいい。


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