過去ログ - GIRLS BE NEXT STEP『ラクダのアイドル』
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◆hhWakiPNok
[saga]
2017/01/02(月) 22:49:59.89 ID:5rUQDHft0
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
千鶴「その後も私はなぜだか残って、最終的には合格はしませんでしたけど、特別枠とか急に司会の人が言い出して、それで……そういうことです」
聞いていて、彼女がいかに自分に自信を持っていないかということはよくわかった。
第一印象から感じた違和感の正体もわかった。この娘は、自分が可愛いという事を信じられないでいる。
だが、笑顔ができなかったというのは彼女には悪いが、俺にとっては少しばかり痛快だった。
この業界、面白くも楽しくもないのに笑顔だけは上手いヤツがどれほどいることか。
この目の前の気丈で、それでいて自信のない少女が上手く笑えずまっ赤になって俯いたのだ。ちょっとそれは見たかった。
そしてその時の表情故に、彼女はきっと笑えなかったのに、その審査を合格したに違いないのだ。
千鶴「同情して、大目にみていただいたことには感謝をしますが、私は規定を満たせませんでした。本来ならその場で失格していなければならなかったと思います」
P「それは違う」
千鶴「え?」
P「福岡支社の連中は、きちんと職務をこなした。その結果で君はここにいる。そこに一片の疑念もない」
千鶴「でも!」
P「登極せし者は即ち王」
千鶴「え? あ、それは……」
P「意味がわかるのか?」
千鶴「正当な手続きを経て王に推戴された者は、その出自や過程にかかわらず王である……はい、わかります」
P「君は正当にオーディションを受け、そしてそれを経てここにいる。誰にも文句は言わせない。なにより君がそれを負担に思う必要もない」
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