過去ログ - GIRLS BE NEXT STEP『ラクダのアイドル』
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51: ◆hhWakiPNok[saga]
2017/01/02(月) 23:28:16.60 ID:5rUQDHft0
千鶴「私は不幸とか信じない。だから、証明してみて」

ほたる「証明……あの、どうやって……」

千鶴「私とユニットを組んで! それで、私たちがトップアイドルになれなかったら、私も負けを認めて信じるから。これは私たち2人の、賭けよ」

 勢いよく言ったものの、千鶴の顔は真っ赤になっている。
 ほたるも気づいているんだろう。千鶴は今、精一杯恥ずかしさを押し殺して、言ったのだ。
 照れ屋の千鶴らしく、もって回った言い方で。
 しかし、照れ屋の千鶴らしくないほど一生懸命に。

P「さて、どうする? ほたる」

ほたる「あの……私、千鶴さんとユニットを組みたくないわけじゃなくて……その、千鶴ちゃんに迷惑をかけたくなくて……」

P「千鶴は今、ほたるに証明してみせろと言ってるんだ。さあ、どうする?」

 困った顔のまま、俯いていたほたるが千鶴の方に向き直った。

ほたる「私……私も、千鶴ちゃんと一緒にアイドルや、やりたいです……!」

 ようやく、ほたるはそう言った。

 千鶴は、ホッとしたようにほたるに歩み寄ると、右手を差し伸べた。

千鶴「がんばりましょう」

ほたる「はい……一緒に」

 2人は笑っていた。
 俺は初めて2人が自然に笑っているのを見た。
 それは、これまで見たことないような……

 自然で、素敵な笑顔だった。

 俺の確信は、やはり正しかったのだ。
 この娘たちが、この笑顔をいつでも出せるようになれば、それだけで大きな、この芸能界でトップへと登っていくための大きな武器となる。

 さて、果たして2人は、それができるだろうか……?





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