2: ◆TOYOUsnVr.[saga]
2017/01/03(火) 17:12:27.19 ID:b9hcov4q0
*
「なんで?」
まず出てきた言葉はそれだった。
「さぁ、なんでかな」
返ってきたのはそんな言葉だった。
枕元にちょこんと座っている小さな凛を指でつまみ、ひょいと持ち上げる。
「わ。びっくりした」
どうやらよくできた人形というわけでもないらしい。
「ねぇ、プロデューサー。服、伸びちゃう」
むー、っとふくれて文句を垂れている小さな凛を手のひらに乗せて「ごめん」と軽く謝ると「わかればよし」なんて言いながら、今度は偉
そうに胸を張っている。
手のひらの上の小さな凛……そうだなぁ、小さい渋谷凛、小さいしぶりんだから……ちぶりんと呼ぶことにしようか。
ひとまず、状況を整理するためにちぶりんにいくつか質問をすることにする。
「いつから俺の部屋に?」
「さっきだよ。気が付いたらここにいた。ベッドから降りて帰ろうにも、あんな高さから降りたら怪我するし、仕方ないからプロデューサ
ーが起きるのを待ってたんだ」
「なんでちっさくなっちゃったんだ?」
「さぁ?」
「思い当たる節もないのか?」
「うーん。ないこともない、けど突拍子もないから」
「言ってみて」
「大きい私は、昨日熱出してさ。初詣、プロデューサー誘おうかなと思ってたのに残念だなぁ残念だなぁって昨日ずっと言ってたんだ」
「大きい凛が?」
「うん。大きい私が」
「じゃあ、記憶は共有してるのか」
「さぁ? 私はしてるけど、向こうはしてないかも」
「それはどうして?」
「だって、熱で寝込んでるはずだし」
「小さい凛は熱、平気なのか」
「うん、たぶん」
「それで、小さい凛が増えた理由は?」
「なんでだろ。プロデューサーに会いたかったからじゃないかな」
「……なるほど。ありがとう。ちょっと待ってて、とりあえず寝巻から着替えてくるよ」
「うん、わかった。寂しいから早く戻ってきてね」
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