42: ◆SU.cErYd62[saga]
2017/01/03(火) 21:00:58.53 ID:ZVvkRN9Y0
美波「大切な人を泣かせる人が、本当に強いお姫様?……それは、断じて否よ!すいません、このパーテーションお借りします!今から店にバリケードを構築するわ!プロデューサーと徹底抗戦するんだから!」
凛「え、美波?」
43: ◆SU.cErYd62[saga]
2017/01/03(火) 21:01:30.44 ID:ZVvkRN9Y0
美波によって“東西ベルリン”をわけるパーテーションが取り払われる。
ベルリンの壁の崩壊だ。
44: ◆SU.cErYd62[saga]
2017/01/03(火) 21:02:08.45 ID:ZVvkRN9Y0
凛「ちょっと美波、何をやろうとしてるの!?」
私の肩に手が置かれる。私は振り返る。
文香「凛さん、少しよろしいですか?」
45: ◆SU.cErYd62[saga]
2017/01/03(火) 21:02:47.37 ID:ZVvkRN9Y0
文香「凛さん……そのグラスに入ってるの、もしかしてメロンソーダですか?」
凛「いや、その……」
46: ◆SU.cErYd62[saga]
2017/01/03(火) 21:03:19.83 ID:ZVvkRN9Y0
『神さまがくれた時間は零れる』
加蓮からの電話だ。文香を見る。首肯で合図された。出ろということか
凛「はい」
47: ◆SU.cErYd62[saga]
2017/01/03(火) 21:04:04.21 ID:ZVvkRN9Y0
美波「水、着?」
美波に携帯を奪われる。
凛「あ……」
48: ◆SU.cErYd62[saga]
2017/01/03(火) 21:04:36.78 ID:ZVvkRN9Y0
美波「水着がそんなに嬉しい?」
加蓮『その声は美波さん!?うん、嬉しいよ、夢だったからね!』
美波「駄目よ加蓮ちゃん隙を見せちゃ。プロデューサーはね、夢だろうとなんだろうと色々理由を付けて水着を着せてくるんだから。私たちの次の新曲だって……」
49: ◆SU.cErYd62[saga]
2017/01/03(火) 21:05:11.60 ID:ZVvkRN9Y0
加蓮『そうそう、ラブライカの次の新曲の衣装すごいね!特に美波さんのはお姫様のようなおしとやかさの中に、自分で道を切り開く力強さが共存した美波さんらしいドレスでさ』
美波「え?ドレス?水着じゃなくて?」
加蓮『え、水着?水着を着るのはあたしだよ。美波さんはドレスでしょ』
50: ◆SU.cErYd62[saga]
2017/01/03(火) 21:05:50.24 ID:ZVvkRN9Y0
美波「え?だって、プロデューサーは私の衣装は水着だって、一度しか言わないからよく聞くようにって……」
加蓮『ああ、それはね、凛に言ったんだよ、私の水着衣装を疑った凛にプロデューサーが』
美波「え?凛ちゃん?ごめんちょっと電話切るわね。」
51: ◆SU.cErYd62[saga]
2017/01/03(火) 21:06:24.85 ID:ZVvkRN9Y0
勝手に切られた。美波はうつむいてぶつぶつ唱え始めた。
どうやら美波の暴走は誤解の解消とともに防がれたらしい。
凛「そうだよ文香。すべては誤解なんだよ、きっと美波も文香も誤解をしてるんだ」
52: ◆SU.cErYd62[saga]
2017/01/03(火) 21:06:55.26 ID:ZVvkRN9Y0
美波「そうね、誤解だった。そして全て解けて見えて来たわ。だれが誤解の原因をつくったのか」
文香「私の場合は誤解も何もないと思うのですが……」
2人の眼差しが私を射抜く
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