過去ログ - 【モバマスSS】蟲喰う幸子 昆虫スイーツ編 〜美味しいから大丈夫だよ♪〜
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12: ◆Q/Ox.g8wNA[sage saga]
2017/01/04(水) 00:46:26.50 ID:PQrl/rw/0



すると、しばらく考え込んだ後、文香さんは、


「取り合えずお金は出します…。万が一にも咲来ちゃんを風俗に売られる訳にも行きませんから……」


静かな言葉の中にも力強さを秘めて、そう呟く文香さん。



「でも、確かに何度も出せるほどお金が有る訳でもありません……。
ので、お金と同時に喫茶店を立て直す新メニューを提案しようと思うのです……」

「そのメニューで喫茶店の経営が上向いてくれれば、
咲来ちゃんには何も心配無くなると思うのですが…どうでしょうか…??」


不安そうに私達に尋ねる文香さん。


「いいんじゃないでしょうか??問題はそんなメニューが提案できるかどうかですが……腹案はあるんですか??」


私がそう答え、尋ね返すと、文香さんは困った顔で、


「それが……あまり料理は得意ではないので……お菓子作りなどしたことが無く……」


と、どうやらその辺のアイディアは固まってないご様子。


ボクもそれほど料理やお菓子作りが得意と言う訳では有りません。 
テレビの前で相手チームの猛攻にヤジを飛ばしている人も、多分同じ様なモノでしょう。



途方にくれて文香さんと顔を見合わせ、涙目の咲来さんの視線を持て余していると、
救いの考えは思わぬ方向から飛んできました。


遂にグランドスラムを叩き込まれ、贔屓チームの息の根が止まった友紀さんが、
こちら側の会話に、本格的に身を乗り出してきたのです。




「やった事ないお菓子作りで売れるお菓子の事を考えるなんてさー、
やった事ない野球でプロの球打つみたいなモンじゃん?? 無理だよ」


と、お茶を飲みながらあっけらかんと言い放ち、私達を絶句させました。


余りの事に私達が何も言えず、口をパクパクしていると、慌ててとりなす様に、


「あーあー!でも、無理だから諦めろ、って訳じゃなくてね??」


そういうと、友紀さんは片目をウィンクして、

「無理ならさ、打てるプロ連れてくればいいじゃん??」

と、私達に提案して来て、私達の顔を揃ってきょとん、とさせたのです。






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