19: ◆8ozqV8dCI2[saga]
2017/01/04(水) 23:11:46.39 ID:Jsek1YGi0
物心つく頃には涙を流さなくなっていた私は、その日今まで泣かなかった分を取り返すかのように涙を流した。
泣いて泣き続けて、トレーナーさんが呆れて私も笑えてくるぐらい泣きながら、ふと思った。
もしも、ここにいるのが私ではなく、本物の浜口あやめだったなら。
はたして彼女は涙を流しただろうか。
零れた涙を少し舐めてみた。
悔しさと、苦しさと、寂しさと、喜びと、感謝と。
苦くてほんのり温かい、私だけの味がした。
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