過去ログ - 撫子「ふとした時に、気づくこと」
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9:名無しNIPPER[sage saga]
2017/01/04(水) 23:54:33.52 ID:GmU+Uba/0
私は一言一言、頭の中を整理整頓するように話し始めた。
撫子「前までちっちゃな子だと思ってたのに、いつの間にか大きくなっていて……」
「……うん…………うん」
彼女は一つ一つ、私の言葉を丁寧に掬いとるように聞いてくれた。
心の中にたまっていたたくさんの思いを、声という形にして変換して……気がつけば、かなり長い時間話し込んでしまった。
撫子「……あ、ごめん。つい話しすぎちゃった」
「別にいいよ。撫子がこんなに長く話してるの、珍しいし」
ふふっ、という笑い声。
部屋の中はとても静かで、一階のテレビから微かに伝わる音以外に、何も聞こえて来ない。たとえ電話越しでも、彼女の息遣いとか、声とか……否応なしによく聞こえてくる。
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