過去ログ - オール安価でまどか☆マギカ 17
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849: ◆xjSC8AOvWI[saga]
2017/03/26(日) 18:47:54.76 ID:vwjP+ceA0
ほむら「!」
――――耳元から聞こえた音楽にビクリと身体を揺らして起床した。
前に知り合いから勧められたバンドの曲を着信音にしていた。
……ちょうど電話の相手がその知り合いだった。
ほむら「……何?」
まだ眠気のとれない声で電話に出ると、呑気な声が聞こえてきた。
『おはよう!今日とか練習どう?やっぱほむほむのベースとラップがないと締まらないよ!』
ほむら「無理。年度末は忙しいのよ」
ほむら「まだ起きる予定だった時間じゃないのに……」
恨めしそうに文句をぶつける。
率直にこんなことを言えるのは、相手がこんな調子の人だからだろうか。
元々半ば強引な形で勧誘されて始めた軽音。
結局あれからずっと部活動はしなかったものの、
なんだかんだで自分の特技を増やしてくれた軽音部のことは、いつのまにか良い思い出になっていた。
大学で『けいおん』なんてサークルに惹かれたのも、まだどこかで未練があったんだろう。
『ホントほむほむも言うようになったなー』
『頑張ってね』
ほむら「……ええ。一段落ついたら一緒に練習しましょう」
その仲間と今でもこうしてバンドをやっていたりするが、その知り合いもほとんどはもう社会人だ。
……自分がまだ学生でいることを選んだのは、就職のためというのもあるが、
一番は今まであまり楽しめなかった学校生活を取り戻そうという思いがあったからだった。
電話を終えて、まだ寝ている友人の顔を見る。
ほむら(私も寝なおそうっと)
ほむら(……時間はかかったけど、これも夢が叶ったっていえるのかしら?)
ほむら(忙しいけど、こういう日常は悪くないわ)
―END―
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