過去ログ - オール安価でまどか☆マギカ 17
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909: ◆xjSC8AOvWI[saga]
2017/04/02(日) 17:51:04.85 ID:YkYbYRmb0
――――翌日、東京の方の大きなコンサートホールで上条の公演が行われた。
あたしなんかが普通足を踏み入れることのないような場所。
周りの人はみんなきちっとお上品な格好をしていて、正直始まるまでは落ち着かなかった。
しかし、公演が始まってその音を聴いた時には、そんなことは吹き飛んでいた。
音楽なんて碌に聴いた事もないようなあたしですら『すごい』と思ったのだから、その腕は本物なんだろう。
うっとりと目を輝かせるさやかの横顔を見て、バイオリンに――あいつに惚れたさやかの気持ちが少しだけわかった気がした。
さやか「すごい、今までで最高だったよ! 練習量はいつもより少なかったのに」
杏子「その感想は本人に言ってやりな。ようはあれだろ、今回の事でちょっとは成長したから表現の幅とかが増したんじゃねえの?」
杏子「楽譜通りに弾けばいいなんてのは、それこそ機械だからな」
マミ「手厳しい。でもそうね、演奏って結構その時の感情が現れそうだから」
マミ「じゃあ今まで上条君は何を思って弾いていたのかしら」
さやか「普通は、その曲が作られた背景とかじゃないかと思うけど」
まどか「そうはいっても、やっぱりそれも自分や身近のことから感情移入すると思うから」
まどか「さやかちゃんへの気持ちだってきっと入ってるよ」
さやか「そうかなぁ……」
仁美「さやかさんは上条君に会ってきてください。私たちは先にロビーのほうで待ってます」
杏子「それじゃ、また後でな」
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