過去ログ - ピエロのピエトロ・ピルエット・エルル
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◆eUwxvhsdPM
[saga]
2017/01/07(土) 22:26:51.97 ID:pdC/HIHz0
♪いらないものは命と身体
天使にそんなの必要ないの
パパとママには会えなくなるけど
以下略
23
:
◆eUwxvhsdPM
[saga]
2017/01/07(土) 22:27:54.68 ID:pdC/HIHz0
観客席の一番前に、天使になった妹の顔を見つけた気がして。
ぼくは手を伸ばしたけれど、まばたきをする間に、妹の顔は消えてしまった。
24
:
◆eUwxvhsdPM
[saga]
2017/01/07(土) 22:29:34.91 ID:pdC/HIHz0
ふと、妹の顔を思い出せない事に気付く。
ついさっき見えた気がした顔も、それがどんな表情をしていたのかがわからない。
「……ピエトロは、妹さんの事が、大好きだったのね」
以下略
25
:
◆eUwxvhsdPM
[saga]
2017/01/07(土) 22:30:34.10 ID:pdC/HIHz0
「ピエトロ、あなた、泣いているの?」
「まさか。泣いてなんか、いないさ」
「泣いてもいいのよ」
以下略
26
:
◆eUwxvhsdPM
[saga]
2017/01/07(土) 22:31:42.27 ID:pdC/HIHz0
少女が、またバレエを踊り始める。
細い手足を大きく広げて、美しく舞う。
「また、踊るのかい」
以下略
27
:
◆eUwxvhsdPM
[saga]
2017/01/07(土) 22:32:37.92 ID:pdC/HIHz0
「泣いても、いいのよ」
「……泣かないよ」
「あら、泣かないの?」
以下略
28
:
◆eUwxvhsdPM
[saga]
2017/01/07(土) 22:33:36.64 ID:pdC/HIHz0
どのくらい時間が経っただろう。
ぼくの涙がすっかり乾いてしまった頃。
くるくると回っていたエルルが、またぴたりと止まり、ぼくに手を差し出した。
29
:
◆eUwxvhsdPM
[saga]
2017/01/07(土) 22:34:28.01 ID:pdC/HIHz0
「ねえ、ピエトロ。良かったら、わたしといっしょに、踊らない?」
「……エルル。バレエは、ワルツやタンゴとは違うよ。二人で踊るもんじゃあない」
「あら、そんな決まりなんか、ないわよ」
以下略
30
:
◆eUwxvhsdPM
[saga]
2017/01/07(土) 22:35:18.11 ID:pdC/HIHz0
「こんなだぼだぼの服を着たぼくに、ダンスなんか、できっこないさ」
「そんなもの、ポンポコピーよっ!」
頬を膨らませて怒る少女を見て。
以下略
31
:
◆eUwxvhsdPM
[saga]
2017/01/07(土) 22:36:14.33 ID:pdC/HIHz0
「なんだい、それ?」
「ポンポコピーのポンポコナよ。なにも問題なんかなくって、へえっちゃらって事よ。ぴーいっ」
「へえっちゃら、か。それで、ぴーいっ」
以下略
32
:
◆eUwxvhsdPM
[saga]
2017/01/07(土) 22:36:56.76 ID:pdC/HIHz0
「ピエトロがピエロなんだったら、こんなヘンテコリンな服なんか着なくっても、ピエロのまんまのはずよ」
「……そうか。そうだよな」
「それに、きっとピエトロなら、ヘンテコリンな服を着たまんまでも、わたしとダンスを踊れるわ」
以下略
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