過去ログ - 穂乃果「とあるマンションの一室で」
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109: ◆ddl1yAxPyU[saga]
2017/01/23(月) 18:56:00.17 ID:Izon/R1/0



〜〜〜〜〜〜


千歌「はぁ、はぁ、はぁ」タッタッタッ


穂乃果「待ってってば! どこに行くの!?」ガシッ

千歌「放してよ!!」バッ!


穂乃果「…っ!!」

千歌「どこに行くかなんて決まってる、内浦に…私の家に帰るんですよ!!」

穂乃果「帰ってどうするの? そこに“千歌ちゃん”はもういるんだよ」

千歌「じ、事情を説明すれば大丈夫だよ。“私”だったらきっと理解してくれるし受け入れてくれる!」

穂乃果「…家族のみんなは? 友達は? ガンツの事情を伝えられない人にはどうやって説明するつもり?」

千歌「……っ!? うるさいんだよ!! だったらどうしろって言うのさ!? そもそも、あんたのミスでこんな事になったんだ!! どうして……どうして私がこんな目に遭わなきゃいけないんだよ!!!!」ポロポロ

穂乃果「………っ」ギリッ




希「――…その辺にしとき」

穂乃果「の、希ちゃん……」

希「いきなりこんな状況になってしもうたんや、誰だって取り乱す。今は落ち着く時間と場所が必要だと思うん」

千歌「落ち着く場所? そんな場所なんて……」


希「暫くの間、私の家においで?」

千歌「え?」

穂乃果「それはダメだよ! これは私の責任なんだから、千歌ちゃんは私の家で……」

希「どうやって親御さんと雪穂ちゃんに説明するん? 最終的には穂乃果ちゃんに任せるけど、準備が出来るまではウチが面倒をみるよ。一人暮らしのウチなら何も問題無いからね」

千歌「ちょっと! 何勝手に決めてるのさ!! 私は別に……」


希「千歌ちゃんも今は実家に帰らない方がいいと思う。そもそもこんな時間に電車は動いてないし、中学生がウロウロしてたら補導されてまうよ。警察に捕まったら余計に面倒な事になりかねないしね」

千歌「くぅ……」

希「穂乃果ちゃんもそれでええ?」

穂乃果「うん…ごめんね? すぐに何とかするから、千歌ちゃんをお願い」


希「はいよ。ほな千歌ちゃん、帰ろうか――」





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