過去ログ - 穂乃果「とあるマンションの一室で」
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131: ◆ddl1yAxPyU[saga]
2017/01/28(土) 16:29:37.80 ID:ttPdYZV10


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絵里「取り敢えずみんなには見つけた事は報告した。場所までは教えてないから安心して」

千歌「…ありがとうございます」



絵里「さて…千歌ちゃんは何を抱えているの? 無理にとは言わないけど、話してみない?」



千歌「絢瀬さんは――」

絵里「絵里でいいわ」

千歌「…絵里さんは私の事どう思っていますか?」

絵里「どうって…一緒に戦うメンバーの一人だと思っているわよ」


千歌「――…じゃあ、もし私が死んだら生き返らせてくれますか?」

絵里「……」

千歌「…そこまで絵里さんとは仲良く無い事は分かってます。でも、同じ質問を希さんや花陽さんにしても即答は出来ないでしょう」

千歌「昨日、凛さんと海未さんが生き返った時…みなさん泣いて喜んでいましたね。特に花陽さんは嬉しかったハズです。今までずっと一緒にトレーニングしていた人が戻って来たんですもん。当然のことですよね?」

千歌「そんな光景を見ていて…考えちゃったんです。私が死んだら悲しむ人っているのかなって」


絵里「……」

千歌「私にも家族や幼馴染がいます。でもそこに“私”はすでに存在している。私が死んでも悲しんでくれるどころか、その事すら知ることは無い」

千歌「むしろ、私にとってもμ’sのメンバーにとっても…私がこうして生きているより、さっさと死んだ方がいい」

絵里「…どうして?」

千歌「だってそうでしょ? 穂乃果さんは責任を取る為に色々と私に用意してくれた。私さえいなければ負う必要のない危険な事やお金まで使ってさ……私を殺しちゃえば済む話なのに」

絵里「…」


千歌「……あの部屋で矢澤さんに“あんたなんか必要ない”って言われた時にやっと気が付きました。――…あぁ、この世界に偽物の私の居場所は無いんだなって」ジワッ

千歌「心から心配してくれたり、悲しんでくれたり、喜んでくれたり、褒めてくれる人なんて居ない……私はガンツが生み出した使い捨ての駒なんですよ」ポロポロ

千歌「私が行方不明になって心配したのだって、“本物の私”に何か不都合なことが起きるんじゃないかって思ったからでしょ?」

絵里「…さあね? それは本人に訊かなきゃ分からないわ」

千歌「……」




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