過去ログ - 穂乃果「とあるマンションの一室で」
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163: ◆ddl1yAxPyU[saga]
2017/02/13(月) 00:29:24.41 ID:hu7qfoMA0

にこは突然突き飛ばされた
直前に何か叫んでいたが、あまり英語が得意ではない彼女には何と言っていたか理解できなかった

折角助けたのに何するのかと文句を言おうと顔を上げると、さっきまで確かにあったその人の額から上がごっそり削り取られていた

慌てて見渡すと、同じように体の一部分が削られていたり、穴が開いている人間が多数倒れていた

遺体の近くにはソフトボール並の大きさをした鉄球が埋まっている



にこ「何なのこれ…。絵里、真姫!! 気を付けて! 訳の分からない攻撃が来てる!!」

真姫「はあ!? そんなのどうやって気を付けるのよ! 具体的には何なの!」

にこ「知らないわよ! さっき助けたアメリカ人が突然死んだの!! 何が起きたのか全く分からなかった」

絵里「もしかしたら、透明になれる星人が潜んでいるのかもしれない。周囲に何か不自然な事が起きていないか注意し――」




――ドスッ!!



絵里の胸元で大きな鈍い音が響いた
遠方から目にも止まらぬ速さで絵里に直撃したそれは、遺体のそばに落ちていたものと同じだった

スーツの防御力により貫通まではしなかったものの、鉄球が当たった場所にくっきりと痕が残るほどの威力だ




絵里「かっ……は…。い、一体何……が……」ヨロッ

にこ「正面から狙撃されている!! 早く隠れなさい!!」




近くに居た真姫は絵里を助けに駆け付ける

しかし、そんな真姫を絵里は残る力を振り絞って押し返す




絵里「来る…なああ!! 隠れなさい!!」ドンッ!

真姫「んな!?」




絵里の目には前方から何かを投げようとしている星人の姿が映っていたのだ

突き飛ばした直後、真姫の胸を押しのけた絵里の腕は鉄球によりあり得ない方向に折れ曲がった




絵里「〜〜〜〜〜っ!!!?」

真姫「絵里!? 絵里いいいい!!!」






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