過去ログ - 穂乃果「とあるマンションの一室で」
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170: ◆ddl1yAxPyU[saga]
2017/02/17(金) 01:21:29.81 ID:jDiqZ9mI0


花陽(…やっぱり見えないですよね。針を飛ばしてくるとは思いませんでしたが、急所に当たらなければどうでもいい…最初からこの瞬間を待っていましたよ!!)ガシッ



花陽は引き抜こうとしている腕を掴み取った

驚愕の表情を見せる星人に花陽は不敵な笑みを浮かべた




花陽「ふふ……捕まえましたよ? これで…終わりです」ニコッ




――グサッ!




花陽の背後から飛び出した千歌が星人の腹部に刀を突き刺した



千歌「うおおおぉぉぉぉぉぉ!!!!」



刺したまま捻じ曲げて刃を上に向け、そのまま一気に斬り上げた

後ろに倒れた星人の頭部をXガンで破裂させ、完全に沈黙させた




千歌「はぁ…はぁ……。やった、やりましたよ花陽さん! 二人の力で倒せたんですよ!! ……花陽さん?」

花陽「……っ」ボトボトッ



もう、限界だった
致死量を遥かに超える毒と内臓を傷つけられたことによる大量出血で立っている事すら出来なかった

先ほどまでの激痛はいつの間にか消えていた
あらゆる感覚が徐々に消えていく…

千歌が必死で何か叫んでいるのが薄っすらと見えるが、聞き取る聴覚は既に失っていた




花陽(ああ…私、また死ぬんだ。三回目だけど、この感覚は慣れないものだね…。覚悟していたからそこまで怖くない…かな?)

千歌「――――っ!!! ――!!!」ポロポロ

花陽(そんなに泣かないで? 遅かれ早かれ毒で死んじゃう事は分かっていたからこんな無茶したんだよ。千歌ちゃんだって私の様子を見て薄々分かっていたよね?)

花陽(この前、凛ちゃんにあんな事言ったばっかりなのに…。きっと悲しむだろうなぁ……ごめんね、凛ちゃん…私はダメだったけど、きっと生き残ってね?)

花陽(――…ただ………もう一度だけ……凛ちゃんに逢いたかったな。暫く居なくなる……けど…、元気で……い………て欲し…い……な)



花陽「」ガクン

千歌「う…そ……花陽……さん。死なないでよ…置いて行かないで下さいよ……うぅ」ポロポロ

千歌「ぅぁあぁ…あああああああぁぁぁぁ!!!!」





―――小泉 花陽……死亡




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