過去ログ - 穂乃果「とあるマンションの一室で」
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196: ◆ddl1yAxPyU[saga]
2017/03/08(水) 00:09:12.87 ID:OE95edJ90

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――ドサッ



星人「…これで貴様は武器を持つことは出来ないな」

穂乃果「があ……ぐぅぅ……あ」ドクッドクッ

星人「まあ、この出血量ならほっといても死ぬだろう。そこで這いつくばりながらこれまでの思い出にでも浸っているんだな」ダッ!


穂乃果(く、悔しい…それに情けないっ!! 何が「私が一番強い」だ! 何が「時間を稼ぐ」だ! それでこのざまなのかよっ!!)ジワッ

穂乃果(ぐぐぅぅ、腕が死ぬほど痛い。それにこの血の池…全部私の血なんだよね? うわー…こりゃダメだわ)ドクッドクッ

穂乃果(今回も最終局面で戦えなくなっちゃったんだ。μ’sが全滅した時も沼津チームと合同だった時もそうだった)

穂乃果(まあ、今回は今までとは違って私は死ぬんだけどね…なんだかんだこの部屋に来てから初めて死ぬのか…私)

穂乃果(自分で言うのも何だけど、本当によく頑張ったよ。五年間も戦い続けたんだもん。その中の丸々一年は私だけで戦い抜いたわけだし)

穂乃果(…諦めても誰も文句言わないよね……みんなには悪いけど、私はここでリタイアするよ…)




穂乃果「………」チラッ



穂乃果(――……スーツは…まだ壊れて無いんだ。なら、まだ戦えるじゃん)

穂乃果(両腕を斬り落とされても戦う意思がまだ残ってるとか…狂戦士って名乗っても差し支えないなぁ)


穂乃果(…私は生き残る為に戦っているんじゃない、みんなを無事に帰す為に戦っているんだ。だから、命ある限り立ち向かう覚悟を“あの時”したじゃないか!)

穂乃果(そもそも私にリタイアなんて選択肢は無いんだよ。武器を持つ腕が無くても、立ち向かう足があれば十分だね)



穂乃果「だって…私はこのチーム、μ’sのリーダーなんだから……!!」ガリッ




――――――
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――


穂乃果は咥えていた刀を吐き捨て、こちらの方に歩み寄ってくる
左腕は肘から先、右腕は肩から無くなっており、見るも無残な姿になってしまった彼女を見たメンバーは思わず絶句していた



穂乃果「ことりちゃん、海未ちゃんごめんね? 二分も稼げなかったよ」

海未「ほ、穂乃果…あなたって人は……」

にこ「どうして…どうしてそんなになってもまだ戦おうとしているの!? どう考えたって立ち上がる事すら出来ないケガをしているでしょ!!?」

穂乃果「…そうだよ。出血は止まらないし、心臓の鼓動は弱まるし、激痛で頭がおかしくなりそうだし、生きているのが不思議だったよ。でも私は何度だって立ち上がる」

穂乃果「体の異常は真姫ちゃんから貰った薬を片っ端から全部打ち込んで何とかしたよ」

真姫「ぜ、全部!? そんな事したら…」

穂乃果「いいの。何もしないで死ぬより、数秒でも奴の事を足止めする方を選んだんだからさ。覚悟の上だよ」

穂乃果「まあ、死に体の私に出来る事なんて精々避雷針かサンドバックくらいだろうけどね」アハハ…



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