過去ログ - 穂乃果「とあるマンションの一室で」
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215: ◆ddl1yAxPyU[saga]
2017/03/17(金) 21:48:23.01 ID:EQqs2kyQ0
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目を覚ますとそこは、今まで戦っていた場所とは不思議な空間で仰向けに倒れていた
空は雲一つない青空が広がっていて、辺りは足首くらいの背丈の草が生い茂っている
体を起こすと正面には小川が横切っていて、その向こう岸には見覚えのある人影があった
「……かよちん?」
花陽「……」ニコッ
花陽は何も言わずにただ微笑んだだけだった
立ち上がって傍に行こうとするが、上手く力が入らない
その間にも後ろから絵里、希、穂乃果、ことり
続々と親しい人達が小川の向こう側に歩いていく
「みんな? ちょっと待ってよ!」
三人とも制止を無視して花陽のもとへ行ってしまった
「もう! 無視するなんて酷いよ。一緒に連れて行ってよー!」
その声が聞き、振り返る穂乃果だったが、複雑な表情を浮かべながら首を横に振った
「どうして…? みんなそっちに行くのに、置いてけぼりは嫌だよ!」
――ぽんと肩を叩かれた
振り向くとそこには、海未の姿があった
「海未ちゃん? 海未ちゃんも行っちゃうの? だったら――」
海未「……」フルフル
やはり首を横に振るが…
海未「―――」パクパク
何と言っているか聞き取る事は出来なかったが、海未に触れられた事で自分が星人との戦闘で意識を失っている状況だったという事を思い出すことが出来た
そして、聞こえはしなかったが、何を伝えようとしたかは理解できた
『――みんなを頼みましたよ』
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