過去ログ - 【FEif】カムイ「私の……最後の願いを聞いてくれますか?」―5―
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966: ◆P2J2qxwRPm2A[saga]
2018/02/15(木) 19:19:24.14 ID:YSodv2Da0
「ふふっ、この着物は浴衣っていうんですよ。前に着た物と比べて気軽に着替えが出来てとても良さそうです。はやく、明日になるといいですね」
 
 そうルンルン気分に語るフォレオ。背を向けて先を歩いていくその姿と、写し絵の姿が重なる。
 とてもかわいらしい、本当に抱きしめたいくらいに可愛らしい。
 抱きしめたい……、抱きしめたい……。
 フォレオに飛びかかって、後ろから抱きしめて頬ずりしたい、頬ずりしてフォレオ分を回復したい。
 そう、回復だ。

「……うん、そうだったね」

 スッと立ち上がる。一歩二歩三歩、軽快なリズムで進む。
 フォレオの真後ろまで接近して、手をガバッと開く。
 そして、閉じた。

「え?」
「ふああああっ、久しぶりの感触〜」
「そ、ソレイユ!? な、何をしているんですか!?」
「え、何ってフォレオ分の回収。もう、一週間もフォレオを抱きしめてなかったなんて、信じられないくらいだよ」

 ぎゅうぎゅうと抱きしめて、柔らかいプニプニな頬に頬ずりもする。あたしの頬とフォレオの頬、二つが重なってまさに夢心地だった。

「そ、ソレイユ! こんなこと止めてください。周りの人が!!!」
「気にしないでいいよ。フォレオもあたしも女の子なんだからさー」
「僕は男ですよ! なんで、やめ、そんなきつく抱きしめられたら、はううっ」

 腕の中で暴れるフォレオ、それすらもあたしは楽しむ。
 空っぽになり、飢えに襲われていたあたしの内部集落にフォレオ分がみるみる注がれていく。
 フォレオは今にも泣き出しそうだけど、その姿も可愛い。というか、どんな姿のフォレオも可愛い。
 結局のところ、やっぱりフォレオは――

「可愛いすぎるよぉ」


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