過去ログ - まゆ「破ってはいけない3つの約束事について」
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15:名無しNIPPER[saga]
2017/01/08(日) 15:28:58.51 ID:SwhvTvNS0

幸いにも、プロデューサーさんが帰宅するよりも前に、
袋を“元の状態”にもどすことに成功したまゆは、胸を撫で下ろしました。

何事もなかったように、ふたたび、鍋に火をかけ始めた頃、
以下略



16:名無しNIPPER[saga]
2017/01/08(日) 15:53:30.29 ID:SwhvTvNS0

しばらくして、玄関口のドアノブを回す音が聞こえると、プロデューサーさんが家に帰ってきました。

「ただいま」と言ったその手には、やはり、黒いビニール袋が握りしめられていました。

以下略



17:名無しNIPPER[saga]
2017/01/08(日) 15:57:47.39 ID:SwhvTvNS0

正直に言えば、まゆは、気が気ではなかったのです。

平静を装おうとすればするほど、体が固まって、
まるで人形になってしまったかのように思えてしまったのです。
以下略



18:名無しNIPPER[saga]
2017/01/08(日) 15:59:15.20 ID:SwhvTvNS0

「あれ、ですか」と言葉に詰まりそうになりながら返答をすると、
「黒いビニール袋の中身のことだ」と怖い顔のプロデューサーさんがまゆを見据えていました。

「……いえ、見ていません」
以下略



19:名無しNIPPER[saga]
2017/01/08(日) 16:02:15.47 ID:SwhvTvNS0


それからというもの、まゆとプロデューサーさんとの距離は、すこしだけ、遠くなってしまいました。


以下略



20:名無しNIPPER[saga]
2017/01/08(日) 16:09:13.79 ID:SwhvTvNS0

約束事を破ったことに対する、うしろめたさ、みたいなものを無意識のうちに感じていたのかもしれません。

でも、それだけではなかったのです。きっと、プロデューサーさんは気づいていたんです。

以下略



21:名無しNIPPER[saga]
2017/01/08(日) 16:19:37.05 ID:SwhvTvNS0

「プロデューサーさん、あの……」

その日、まゆは、意を決してプロデューサーさんに真実を伝えました。

以下略



22:名無しNIPPER[saga]
2017/01/08(日) 16:24:27.37 ID:SwhvTvNS0

すべてを懺悔し終えて、顔を上げると、
プロデューサーさんは「少し、話がある」と言って、
ずっしりと重たそうな黒いビニール袋を手にしました。

以下略



23:名無しNIPPER[saga]
2017/01/08(日) 16:29:29.63 ID:SwhvTvNS0

机の上に部位が増えるたびに、まゆの目は見開かれていきました。

最後に“首”が置かれましたとき、まゆは、言葉を失ってしまいました。

以下略



24:名無しNIPPER[sage]
2017/01/08(日) 19:21:03.50 ID:e4kHgy0YO
ひえっ


25:名無しNIPPER[sage]
2017/01/08(日) 21:46:36.84 ID://mxipnM0
いいところで止めやがって…


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