過去ログ - まゆ「破ってはいけない3つの約束事について」
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52:名無しNIPPER[saga]
2017/01/09(月) 16:12:50.13 ID:WrtrwmvI0

帰ってから、女子寮の管理人さんからはこっぴどく怒られました。

アイドルなんだからもっと自己管理は厳しくしないとダメだとか、
寮食も無駄になってしまうんだから気を付けなさいだとか、
以下略



53:名無しNIPPER[saga]
2017/01/09(月) 16:13:55.23 ID:WrtrwmvI0

しばらくして「ごめんなさい」としおらしく頭をさげると、
さっきまで顰め面をしていた寮母さんは「プロデューサーの家にでもいっていたの?」と嬉しそうに聞いてきました。

否定する気もなかったので、こくりと頷くと、
以下略



54:名無しNIPPER[saga]
2017/01/09(月) 17:05:26.79 ID:WrtrwmvI0

一時間後、仕事の打ち合わせで、再びまゆ達は顔を合わせていました。

「起きたら部屋にいなかったからびっくりしたよ」

以下略



55:名無しNIPPER[saga]
2017/01/09(月) 22:18:58.36 ID:WrtrwmvI0

しばらくの間、沈黙が流れたあと、男はなにかを語り始めました。

「まゆ、くだらない戯言かもしれないが聞いてくれないか」

以下略



56:名無しNIPPER[saga]
2017/01/09(月) 22:22:44.93 ID:WrtrwmvI0

「どういう意味ですか」とまゆは男に尋ねました。

「つまりだ。俺がドッペルゲンガーだという確証はあるにもかかわらず、前の“プロデューサー”が本物であるという証拠はどこにもないってことさ」

以下略



57:名無しNIPPER[saga]
2017/01/09(月) 22:28:25.37 ID:WrtrwmvI0

「もしもの話だ。
俺の前任のプロデューサーが、仮にオリジナルじゃないとしたら、
まゆが俺を嫌っているということは、すごく不毛なことだとは思わないか」

以下略



58:名無しNIPPER[saga]
2017/01/09(月) 22:31:41.52 ID:WrtrwmvI0


……それでも、まゆはその男を許すことが出来ませんでした。


以下略



59:名無しNIPPER[saga]
2017/01/09(月) 22:44:18.20 ID:WrtrwmvI0

それからずいぶんと時間が経ってからの話です。
男の部屋にはあいかわらず黒いビニール袋がたくさん置いてありましたし、
まゆは男とキスをすることも、抱きしめることも一度もありませんでした。

以下略



60:名無しNIPPER[saga]
2017/01/09(月) 22:50:58.73 ID:WrtrwmvI0

そう言えば、あの日に問いかけられた「違い」について、
まゆはひとつの答えを見つけたのです。

言葉にすることはできませんが、
以下略



61:名無しNIPPER[saga]
2017/01/09(月) 22:59:47.10 ID:WrtrwmvI0

そう答えたとき、男は窓の外を眺めて「なるほどな」と言いました。

「納得してくれたんですか」

以下略



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