95: ◆SU.cErYd62[saga]
2017/01/08(日) 22:01:25.73 ID:vBgwTiTm0
……
舞台袖で卯月ちゃんを見守る私の携帯に、安部さんから着信があった。
文香「もしもし、鷺沢ですが」
96: ◆SU.cErYd62[saga]
2017/01/08(日) 22:05:32.96 ID:vBgwTiTm0
菜々「文香ちゃん、ありすちゃんに代わってもらえますか?」
私はありすちゃんに携帯を差し出す。
ありすちゃんに罪はない。
97: ◆SU.cErYd62[saga]
2017/01/08(日) 22:07:07.02 ID:vBgwTiTm0
ありすちゃんは苦しそうに携帯を受け取る。
安部さんと話すのが辛いのだろう。
ありす「はい、橘です……」
98: ◆SU.cErYd62[saga]
2017/01/08(日) 22:08:35.01 ID:vBgwTiTm0
菜々「何をいってるんです?ありすちゃん。菜々は、ちゃんと今日ステージに立ってますよ。」
ありす「え?菜々さんは今病室にいるんじゃ……」
99: ◆SU.cErYd62[saga]
2017/01/08(日) 22:09:06.34 ID:vBgwTiTm0
菜々「そこからステージが見えますか?よ〜く見てください。何が見えますか?」
ありすちゃんがステージに立つ卯月ちゃんに視線を移す。
私も同じように卯月ちゃんの姿を視界にとらえる。
100: ◆SU.cErYd62[saga]
2017/01/08(日) 22:09:46.76 ID:vBgwTiTm0
そこには何度もピンチに陥りながらも、ファンのために必死で道を切り開く
“いつものうさみんの姿”があった。
101: ◆SU.cErYd62[saga]
2017/01/08(日) 22:11:03.07 ID:vBgwTiTm0
ありす「……うさみんです。いつものうさみんがそこにいます!」
菜々「はい、そこにはうさみんがいます。ありすちゃん、お願いがあります。どうかうさみんの力になってあげてください。うさみんに1人じゃないと教えてあげてください。だってうさみんは寂しくなると死んでしまいますから!兎だけに!」
ありす「……はい!」
102: ◆SU.cErYd62[saga]
2017/01/08(日) 22:11:38.05 ID:vBgwTiTm0
……
そうか菜々ちゃんが、“ファンである”ありすちゃんを元気にしたんだ。
私は歌いながら2階席で踊るありすちゃんに目を遣る。
103: ◆SU.cErYd62[saga]
2017/01/08(日) 22:12:22.84 ID:vBgwTiTm0
小さな体を目いっぱいに動かし完璧に振り付けを再現するその姿が、私には、“いつものうさみんの姿”と重なって見えた。
菜々ちゃん、やっぱりあなたのファンは鍛えられています。
104: ◆SU.cErYd62[saga]
2017/01/08(日) 22:12:52.03 ID:vBgwTiTm0
『ミンミンミン!ミンミンミン!ウーサミン! ミンミンミン!ミンミンミン!ウーサミン!』
ファンも一緒になって歌を響かせる。
卯月『ウサウサウサ ウサミン!!』
105: ◆SU.cErYd62[saga]
2017/01/08(日) 22:13:45.59 ID:vBgwTiTm0
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ステージが終わって、私はありすちゃんに今日の点数を聞いてみることにした。
卯月「ありすちゃん、今日の点数は何点だった?卯月だから4点かな?」
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