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58:名無しNIPPER[saga]
2017/01/09(月) 22:34:33.22 ID:Q5qAcdqc0
流石田舎といったところか、見上げた空には相当な数の星が瞬いていた。
「(お星様になりたい……)」
そんな乙女チックな妄想を繰り広げている時だった。
ッカタン!!
と背後でスコップが落ちる音。上を向いた首をそのまま背後に倒していくと
「……え?」
そこには僕達と同じようにジャージに身を包んだ 錦野 まに の姿があった。
彼女はふるふると肩を震わせて口をパクパクさせる。ーーそのバツの悪さというか場違い感に口を開けたまましばし放心する鋼だったが「あはは」と苦笑いを浮かべてみる。
それが余計癇に障ったのだろうか錦野はスコップの上でふんふんと地団駄を踏み始めた。
その様子に気付いたのか「何事ですか」と此方へ来た太陽。ーーしかし太陽も錦野の姿を見るなり硬直して動かなくなる。
「どうして……なんであんたらがいるのよ」
突然この世の終わりの様な顔をして涙目になる錦野。そのまま地面にヘタリと崩れ落ちた。崩れ落ちる時にボヨンっと大きく揺れる胸に思わず目がいったのは仕方のないことだ。
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