過去ログ - 那珂ちゃんは申したい!
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20:名無しNIPPER[saga]
2017/01/10(火) 14:26:10.86 ID:MbCTIIFL0

那珂に教えを請うたのは、捨て艦として出撃したらもう二度と会うことがないと解っているからだ。

この先を生き抜く艦娘に聴けなかったのは陰口を言われるのではないかと臆病風が吹いたせいだ。そんな抑えつけた疑問の捌け口に私は、敢えて先の無い那珂を選択したのだ。

以下略



21:名無しNIPPER[saga]
2017/01/10(火) 14:27:09.75 ID:MbCTIIFL0

私はぐるぐると脳内を輪廻する言葉を繋ぎ合わせ、こう言った。

大佐「那珂は、死んだら、どうなると思う?」

以下略



22:名無しNIPPER[saga ]
2017/01/10(火) 14:28:18.91 ID:MbCTIIFL0

那珂は私に向き直すとか細い笑顔をした。それは期待に応えられず笑うしかない、そんな風に思えた。

大佐「....知らないのか?」

以下略



23:名無しNIPPER[saga]
2017/01/10(火) 14:29:35.43 ID:MbCTIIFL0

敢えて言葉を濁して質問したのが仇となり私に帰ってきたのだ。見透かしているのか、那珂は。私の真意を。

しかしそれは間違えだと那珂の瞳が教えてくれた。純な瞳の奥には罪人を嘲笑うかの様な天使は存在していなく本当に私の質問の意図を理解できなかったため質問を返したようだ。

以下略



24:名無しNIPPER[saga]
2017/01/17(火) 22:31:40.61 ID:79BLK7RY0

大佐「那珂は自分が艦娘と呼ばれているのは知っているな」

那珂「はい、そう呼ばれているのは知っていますけど、艦娘が一体何なのかはよくわからないんですよね。だって私が知っている「那珂」は軍艦っていう船だったはずで、その那珂が急に人間になった。しかも私と同じ顔と性格をした那珂が沢山いる。可笑しな話ですよね」

以下略



25:名無しNIPPER[saga]
2017/01/17(火) 22:42:13.47 ID:79BLK7RY0

言葉の便利さで濁さず数字で語るなら那珂はこの世に復活してから、本日を入れておよそ三日目だ。

その急造工事の賜物である那珂には二日間で自らの役割を果たす上で必要な知識と動きを学んでもらわなければならない。そうでもしないと作戦の頭数には数えられないからだ。

以下略



26:名無しNIPPER[saga]
2017/01/17(火) 22:43:42.01 ID:79BLK7RY0

大事な一節を省いた。勿論敢えてだが。

本来なら、艦娘とは深海棲艦を模倣して造られた人型兵器。そしてその名に由来する軍艦の魂を移植した兵器の総称を言うのだ。

以下略



27:名無しNIPPER[saga ]
2017/01/17(火) 22:44:51.42 ID:79BLK7RY0

大佐「那珂は軍艦の魂を有している。だから私は那珂が、....死後の先を知っていると思っていたのだが、那珂は知らないのだな?」

那珂「あ、そういうことだから私には聴いたんですね!」

以下略



28:名無しNIPPER[saga]
2017/01/17(火) 22:45:34.33 ID:79BLK7RY0

那珂「.....なんで知らないのか。うーん....」

突如那珂は茶を飲み干した湯呑みを掴み私に見せつけた。その行動の意図がわからない私は、

以下略



29:名無しNIPPER[saga]
2017/01/17(火) 22:46:42.89 ID:79BLK7RY0

大佐「単なるニュアンスの違いだと思う」

那珂「私は、こう考えました。命は生き物にあって、魂は物に宿るんじゃないのかなって。この違いはニュアンスの問題じゃなくて、時間の流れの感じ方」

以下略



30:名無しNIPPER[saga]
2017/01/17(火) 22:48:55.35 ID:79BLK7RY0

もしかして那珂はそのことを言いたいのか。

那珂「これは憶測ですけど、人間には思い出を記憶できるんだと思います。....私が受けた水上訓練での体感を頭が忘れていないから言えるんですけど、まちがっていませんか?」

以下略



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