22:名無しNIPPER[saga ]
2017/01/10(火) 14:28:18.91 ID:MbCTIIFL0
那珂は私に向き直すとか細い笑顔をした。それは期待に応えられず笑うしかない、そんな風に思えた。
大佐「....知らないのか?」
23:名無しNIPPER[saga]
2017/01/10(火) 14:29:35.43 ID:MbCTIIFL0
敢えて言葉を濁して質問したのが仇となり私に帰ってきたのだ。見透かしているのか、那珂は。私の真意を。
しかしそれは間違えだと那珂の瞳が教えてくれた。純な瞳の奥には罪人を嘲笑うかの様な天使は存在していなく本当に私の質問の意図を理解できなかったため質問を返したようだ。
24:名無しNIPPER[saga]
2017/01/17(火) 22:31:40.61 ID:79BLK7RY0
大佐「那珂は自分が艦娘と呼ばれているのは知っているな」
那珂「はい、そう呼ばれているのは知っていますけど、艦娘が一体何なのかはよくわからないんですよね。だって私が知っている「那珂」は軍艦っていう船だったはずで、その那珂が急に人間になった。しかも私と同じ顔と性格をした那珂が沢山いる。可笑しな話ですよね」
25:名無しNIPPER[saga]
2017/01/17(火) 22:42:13.47 ID:79BLK7RY0
言葉の便利さで濁さず数字で語るなら那珂はこの世に復活してから、本日を入れておよそ三日目だ。
その急造工事の賜物である那珂には二日間で自らの役割を果たす上で必要な知識と動きを学んでもらわなければならない。そうでもしないと作戦の頭数には数えられないからだ。
26:名無しNIPPER[saga]
2017/01/17(火) 22:43:42.01 ID:79BLK7RY0
大事な一節を省いた。勿論敢えてだが。
本来なら、艦娘とは深海棲艦を模倣して造られた人型兵器。そしてその名に由来する軍艦の魂を移植した兵器の総称を言うのだ。
27:名無しNIPPER[saga ]
2017/01/17(火) 22:44:51.42 ID:79BLK7RY0
大佐「那珂は軍艦の魂を有している。だから私は那珂が、....死後の先を知っていると思っていたのだが、那珂は知らないのだな?」
那珂「あ、そういうことだから私には聴いたんですね!」
28:名無しNIPPER[saga]
2017/01/17(火) 22:45:34.33 ID:79BLK7RY0
那珂「.....なんで知らないのか。うーん....」
突如那珂は茶を飲み干した湯呑みを掴み私に見せつけた。その行動の意図がわからない私は、
29:名無しNIPPER[saga]
2017/01/17(火) 22:46:42.89 ID:79BLK7RY0
大佐「単なるニュアンスの違いだと思う」
那珂「私は、こう考えました。命は生き物にあって、魂は物に宿るんじゃないのかなって。この違いはニュアンスの問題じゃなくて、時間の流れの感じ方」
30:名無しNIPPER[saga]
2017/01/17(火) 22:48:55.35 ID:79BLK7RY0
もしかして那珂はそのことを言いたいのか。
那珂「これは憶測ですけど、人間には思い出を記憶できるんだと思います。....私が受けた水上訓練での体感を頭が忘れていないから言えるんですけど、まちがっていませんか?」
31:名無しNIPPER[saga]
2017/01/17(火) 22:50:10.00 ID:79BLK7RY0
那珂「あぁ...よかった...。じゃは話は早いです。物にも記憶があるっているのを言いたかったんです。もしかしたら人間が元軍艦の私と一緒、艦娘と一緒じゃないのかもしれないと思うと勝手話じゃ進めるわけにもいかないですからね」
大佐「それは知っている。那珂以外の艦娘から前世の武勇伝はよく小耳にはさむからな」
32:名無しNIPPER[saga]
2017/01/17(火) 22:50:59.78 ID:79BLK7RY0
大佐「.....那珂。私の質問を質問で返すのか」
那珂「はい。けど私は答えを聴いていません。大佐さんが考える人間の死の先を教えてほしいんです」
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