9:名無しNIPPER[saga]
2017/01/10(火) 00:28:47.89 ID:hibRc8f00
那珂「あっ!こんにちは!提督....って違いましたね。大佐さん」
那珂は私に戯けた雰囲気で直立し敬礼をすると笑顔ではにかんだ。まるですれ違った仲の良い近所の方に挨拶をする様な自然体だ。
10:名無しNIPPER[saga]
2017/01/10(火) 00:31:02.22 ID:hibRc8f00
那珂「うーん...。時間はあるかって言われても作戦開始まで残り一時間切ってますからねぇ...。まぁいっか」
だって私はこのままでいいですから。時計台で時刻を確認する那珂は人差し指を唇に押し当てそう言った。そして私の方へ向き直すと、
11:名無しNIPPER[saga]
2017/01/10(火) 00:32:17.72 ID:hibRc8f00
人類には永遠のテーマがある。
どれだけ文明が栄え人類の英知では絶対に対抗できなかったとされた深海棲艦への抵抗。不可能を可能にした人類の目まぐるしい日進月歩をもってしても抗うことができないそれは人の運命とも言われ、あるいは終焉とも連想されるテーマの一つ。
12:名無しNIPPER[saga]
2017/01/10(火) 00:34:15.98 ID:hibRc8f00
自らの権力を持続し続けるために死を無視しようとした秦の始皇帝は、毒物である水銀を不老不死の霊薬と称し服薬し続けたとか。
しかし見るからに危なかしいどろどろとした銀色の液体を躊躇なく飲める神経を持つ人間は少ない。無論鈍感では皇帝とは務まらないのは明々白々だ。歴とした理由がある上での行動だ。
13:名無しNIPPER[saga]
2017/01/10(火) 00:36:06.84 ID:hibRc8f00
その夢物語な錬丹術を現実的に生産しようと派生したのが外丹術という思想だ。
それは、不老不死を可能とする秘薬の生産。その錬丹術では賢者の石と異名がある、辰砂という禍々しい地獄の猛火をその身に押さえ込んだ様な紅色をもつ鉱物使用した。
14:名無しNIPPER[saga]
2017/01/10(火) 00:38:09.88 ID:hibRc8f00
この様に手間がかかり尚且つ鉱物から採れる水銀という液体は神聖なものであったに違いない。
面白いことに中国に限らず西洋でもエリクサーを製造するにあたり賢者の石、辰砂を触媒にしたという話もある。
15:名無しNIPPER[saga]
2017/01/10(火) 00:39:43.09 ID:hibRc8f00
どうして受け入れるのを拒み続けるのか。有りのままを拒むのか。それは、誰一人として死の先に待つ何かを知らないからだ。
哲学の最初の一歩。人間死んだらどうなるか。
16:名無しNIPPER[sage saga ]
2017/01/10(火) 00:46:37.19 ID:hibRc8f00
声優さんのあの番組見てたら遅なりました。ほうちゅうさんがいなかったのは、えっ!ってなりました。仕方ないですけど。
17:名無しNIPPER[saga]
2017/01/10(火) 14:19:44.92 ID:MbCTIIFL0
目の前に座る那珂は先程とはうって変わり静かに私が差し出したお茶を啜り極楽気分でいるようだ。一通り飲み終わり落ち着いたところで那珂は話し始めた。
那珂「それで、大佐さんは一体何のお話を私としたいんですか?まさか....アイドルの裏話とかですか!?そ、れ、は、秘密ですよぉ?いくら大佐さんでもそういった事は...」
18:名無しNIPPER[saga]
2017/01/10(火) 14:21:57.43 ID:MbCTIIFL0
那珂「え〜。なら那珂ちゃんに聞きたい事は、一体何ですか?」
私がこの艦娘に聞きたい事は二つ。
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