過去ログ - あなたの物語を。トエル 『氷菓』
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34: ◆KM6w9UgQ1k[saga sage]
2017/01/09(月) 19:36:02.69 ID:fiJYedV+0
 茜色の傘は、二人を雨粒から守るには小さすぎた。俺はいいからと固辞はしたけれど、

千反田が頑としてそれを許さなかった。

それでも、背丈が高い俺が傘を持つことになったから、気取られぬよう僅かに千反田側へ傘を傾ける。
「せっかく梅雨が終わったっていうのに、今日は生憎の空模様だな」

 会話の糸口を掴みたくて、当たり障りのない天気の話題を持ち出してみた。

「ええ、そうですね。これ以上の長雨はあまり農家の方々にとっては嬉しいものじゃありませんから、

明日には上がってくれるとありがたいのですが」



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