過去ログ - フレデリカ「怪談ごっこ、その2」
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12: ◆TDuorh6/aM[saga]
2017/01/17(火) 19:07:27.29 ID:fhjwk1peO
「…はぁ…もっと上手く出来たのに…」
その日は、私が初めてステージに立った日でした。
ステージと言ってもテレビで放送されている様な大きな会場ではなく、レジャー施設やデパートの屋上にある様な小さなステージ。
ステージに小さいも大きいもありませんけれどね。
人生初の、舞台に立って誰かの前で何かをする仕事を終え、家に着く頃はクタクタでした。
そうしてシャワーを浴びて一息ついてから、ようやく今日の自分を振り返って自己嫌悪の様なものに襲われたんです。
緊張してしまって、いつも通りのトークが出来ていなかった気がする。
焦らず、もっと落ち着いて話せれば。
見て下さった方々は、満足してくれただろうか。
飽き飽きしていなかっただろうか。
出来ることなら、今朝にもどって1日をやり直したい気分でした。
流石にそれが無理だという事を判断出来るくらいには、疲れ切ってはいませんでしたが。
明日からもっと頑張らないと。
ようやく立てるようになったステージ、もっともっと…
でも、どんなに頑張ってもステージの上でそれを発揮できないと…
ぶーん、ぶーん、ぶーん
負の思考に苛まれていたその時、私の電話が鳴り出しました。
正直、電話に出るのも億劫なくらい疲れきっていて。
けれど発信源は実家の固定電話。
崩れそうな腕を伸ばして、電話を繋ぎました
「…もしもし、おじいちゃん?」
「肇、実家に戻って来なさい」
「…え?」
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