過去ログ - フレデリカ「怪談ごっこ、その2」
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18: ◆TDuorh6/aM[saga]
2017/01/17(火) 19:35:44.54 ID:fhjwk1peO



翌日事務所へ着くと、何故だかプロデューサーはとても眠そうでした。
昨日は夜更かしでもしてしまったのでしょうか?
忙しい職業だとは思いますが、体調が心配です。


「プロデューサー、お疲れですか?」


「あ、おはよう肇。昨晩は長々と電話しちゃってたからなぁ」


「昨晩と言えば、祖父から連絡がきたんです。辛くなったらプロデューサーを頼れ、と」


「お、肇の祖父にも信頼されてるのかな。なら頑張らないと」


今日の予定を改めて確認し、私は事務所を出ました。
今日も通しでのレッスンです。
けれど、昨日よりもずっと上手くできた気がします。
それでもやはり、レッスンが終わった瞬間には倒れそうになってしまいましたが。


そのまま雑誌の撮影を終え、帰る頃には昨日以上に疲れていました。
仕事中はあまり感じなかった分、終わった瞬間一気にドッときて。
電車内で寝落ちしてしまい、家に着く頃にはまた夜遅くになっていました。


でも、こんなに疲れているからこそ。
こんな時だからこそ。
おじいちゃんの声を聞くと、尚更元気がでます。


ぶーん、ぶーん、ぶーん


家についてお風呂に入り、着替えを終えた時。
また丁度、私の電話が鳴りました。


「今日もお疲れ様。明日渡したい書類とかあるから、少し早目に来て貰っていいか?」


「はい、早起きすると良いことがあるっていいますから」


「メールでも良かったけど、一応何かあれば聞こうと思ってな」


「大丈夫です、私も元気を貰えましたから」


そしてまた、長々と喋ってしまいました。
そう言えば、おじいちゃんは昔よりもよく喋る様になった気がします。
なんとなく長く喋っていたくて次々と話し、気付けばもう夜の1時。


「では、お休みなさい」


電話を切ってアラームを1時間早目にセットして。
目を閉じると、直ぐに眠りの世界に落ちてゆきました。




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