528: ◆zPnN5fOydI[saga]
2017/02/19(日) 14:40:06.98 ID:ZIrYiIaw0
拍手の音が、さらにさらに大きくなった。2人の頭部は、真っ赤に火照り、湯気が出ていた。
皆が興奮し、大きな拍手に包まれた開場でただ1人、朝潮だけは、呆然と突っ立っていた。
朝潮は北上の笑顔を見て、一瞬だけ、提督の言った、愛というものが、心でもって理解できた気がした。
愛、このためであれば、自分はどんな不利益を被っても良い。提督の言った言葉である。
北上のこの笑顔を、何に変えてでも守らなくてはならない、朝潮には一瞬だけ、そう思えた。
そっと、何人かが食堂に入ってきた。その中の1人が、呆然と突っ立つ朝潮の背中を、優しく撫でた。
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