過去ログ - 千歌「会ってみたいのっ! 伝説のポケモンマスター、高坂穂乃果さんに!」
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115:名無しNIPPER
2017/01/19(木) 15:21:29.32 ID:jtDUeRc/O
千歌「千歌ね、考えたんだ。私、今のままじゃ何も出来ない。曜ちゃんに頼ってばっかり、甘えてばっかり……こんなのじゃ、チャンピオンになれるわけない……ツバサさん、凄かったよね、あれに勝たなくちゃいけないんだよ」


曜「……」

千歌「強くなりたいっ……自分の身も守れないで……誰かに頼って、そんなの意味ないよっ……」

千歌「わかってるつもりだった。梨子ちゃんよりも強くて、あの果南ちゃんも……バトルやめちゃって、そんな人に勝つってこと、つもりだったのに」


 頭が真っ白になる。


曜「――私と一緒に旅するの、嫌、なの?」


千歌「っ、そうじゃないよっ……! 曜ちゃんと一緒がいいけど、曜ちゃん、私より凄いし、だから絶対別々の方がためになる……」


千歌「曜ちゃんのこと、これ以上縛りたく、ない……っ」

曜「なに、それ……」


 そう、か。弱かったから。

 あの場で千歌を守ることが出来ていれば、こんなことを言われる必要なんて無かったのだろう。 弱い自分など、必要がないんだ。千歌にとって、必要なのは強い曜、強い友達。その例になれなかったということは、千歌にとって必要がなくなってしまったのだろう。

 強く、なるしかない。

 誰の目にも疑わせないほどに強く、どのジムリーダーより、どの、四天王より、どのジムリーダーより。そして千歌が必要だと思ってくれるように。

 曜の心に根を下ろした一つの感情、膨らみ続けることで、どこかへと突き落とす。


 沈黙で満たされた一分間、ドアを開けて入ってきたのはジムリーダー矢澤にこ。


 千歌の隣で倒れていた少女、千歌はそのことが少し気になっていた。にこの口から明かされたのは、黒澤ダイヤの容態は昏睡状態、いつ目を覚ますかわからない状態にある、と千歌達に説明をした。


 災難だったわね、また明日色々説明しに来るから、と一言。


 そのにこの言葉は、曜にほとんど届いていない。そんなこと、いや、ほとんどのことが、どうでもよかった。


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