過去ログ - 千歌「会ってみたいのっ! 伝説のポケモンマスター、高坂穂乃果さんに!」
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名無しNIPPER
2017/01/13(金) 02:39:43.77 ID:iHa0YDGOO
にこ「ダイヤ! ダイヤ!」
肩を揺するにこの行動虚しく、ダイヤの身体には異物が侵入してしまっている。ドクロッグの毒袋から生成されるおぞましき毒物は、人間だとかすってしまうだけで死の扉が見えてくるほどだ。
ダイヤはどくづきを避けきれず、頰にそれを受けてしまったのだろう。
つまり、この失神は死へのカウントダウンである、ということ。
にこ「くっ……」
にこは英玲奈の方へと振り返るが、そこには既に先ほどまでと同じ闇の静謐。ダイヤに気を取られ動転しているうちに、逃してしまったのだと気がつく。
逡巡の後の後悔、それをすぐに振り切って、今自分がすべきことを思い出す。
にこ「ダイヤ……がんばって!」
ダイヤが危険だ、この森の中でもそこそこの深い位置に来てしまっている。力なく倒れこむ人をおぶろうとするも、にこは自分の力の無さを憂いてしまう。力を入れられない人間はただただ重い、現在のにこの手持ちポケモンではそういった力仕事が出来るものはいない。つまり、頼れるのは非力な自分だけ、ということになる。
にこの狭い肩にダイヤの頰を乗せると、長い睫毛を伏せ、浅い呼吸が繰り返されている。
おぶったままなんとか立ち上がり、来た道を戻っていく。
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