25: ◆GWARj2QOL2[saga]
2017/01/11(水) 23:36:59.65 ID:rRiEBhHTO
「センサーに、反応…」
自身が張り巡らせたセンサーに、人間の反応。
だが、今のキューブリカンにはその必要はなかった。
「…あれは…」
数キロ先で突如光り輝いた、赤。
自身が教えられた情報が正しければ、あれはベルトの光によるもの。
「…実験体5号…ん?」
そして自分の機能に狂いが無ければ、センサーに感知された反応が、凄まじいスピードでこちらに迫ってきている。
そのスピードは、虎やヒョウなどのものではない。
それを遥かに凌駕した、獣。
獣というよりは、化け物。
「…来い…!その力を見せてみろ…!!」
それは、かなりの速度で走っている。
「…?」
そして、疑問に思う。
実験体達のスペックはメモリーカードに記録されている。
それ以上も、それ以下も記録はされていない。
だが、このスピードは、聞いていたものとは違う。
「…100m…5.8秒…だがこれは…」
それの二倍、三倍。
それどころではない。
十倍、以上。
「…!?」
だが、気づいた時には既に遅かった。
いつの間にか、目の前まで、それは迫っていたのだ。
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