3: ◆GWARj2QOL2[saga]
2017/01/11(水) 22:47:40.96 ID:rRiEBhHTO
目をこすり、自分が今見ているものが幻だと願い、もう一度、見る。
そしてもう一度、パニックになる。
ただあたふたする李衣菜の目の前に映る光景。
それは、いつもと特に変わりのない日常風景。
ではなく、何処かも知らない街中。
「…あれー…?」
喫茶店や、コンビニもある。
自動販売機もあれば、アパートもマンションもある。
しかし、一つだけ、違和感。
「…えっと…誰かー!!誰かいませんかー!?」
少なくとも今自分の目に映る光景の中には、人っ子一人、いない。
人の気配も無ければ、動物の気配も無し。
「…って何この格好…」
誰もいないせいか、少しでも冷静さを保とうといつもより多めに呟く。
しかし、確かに今、彼女が着ている衣服は誰が見ても二度見してしまいそうな状態だった。
「…軍人…?」
迷彩のズボンに、ブーツ。
黒のランニングに、手袋。
「…あ、ブラジャーはある…良かった…」
露出度が高いからか、少々気になるところは、思春期真っ盛りの女子高生らしい。
しかし、彼女にはもっと気にすることが、かなり、あった。
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