過去ログ - 【モバマスSS】あやかし事務所のアイドルさん【文香(?)】
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名無しNIPPER
[sage saga]
2017/01/12(木) 01:26:26.98 ID:gPo46jNX0
「アイドル……ですか?……私が?」
「はい、もしよろしければ話だけでも聞いていただけないかと…」
突然の申し出に少し驚く文香でしたが、暇つぶしにはなるだろうと話を聞くことにしました。
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6
:
名無しNIPPER
[sage saga]
2017/01/12(木) 01:27:29.59 ID:gPo46jNX0
「こちらが資料になります。うちのプロダクションには既に活躍しているアイドルも多くおりますが、貴女は彼女たちのように、あるいはそれ以上に輝ける逸材だと思います」
文香は近くの喫茶店で青年から話を聞いていました。
資料を手にアイドルについて語る青年の姿は中々魅力的でした。
以下略
7
:
名無しNIPPER
[sage saga]
2017/01/12(木) 01:28:08.66 ID:gPo46jNX0
「…説明は以上になります。何かご質問などありませんか?」
「そうですね……質問ではありませんが、少し私の話を聞いていただけますか?」
「ええ、勿論構いません」
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8
:
名無しNIPPER
[sage saga]
2017/01/12(木) 01:30:36.55 ID:gPo46jNX0
「……え?」
青年へ向けて放ったチカラは、あっさりと弾かれてしまいました。
起こったことが信じられず、もう一度チカラを使ってみても結果は変わりません。
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9
:
名無しNIPPER
[sage saga]
2017/01/12(木) 01:31:09.60 ID:gPo46jNX0
「またかよ!!!」
10
:
名無しNIPPER
[sage saga]
2017/01/12(木) 01:31:42.09 ID:gPo46jNX0
文香が目を白黒させていると、突然の大声に何事かと店員さんがやってきます。
我に返った青年と文香は店員さんにごめんなさいをして、逃げるように喫茶店を出ました。
「あ、あの……」
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11
:
名無しNIPPER
[sage saga]
2017/01/12(木) 01:32:08.86 ID:gPo46jNX0
事務所は喫茶店から歩いて五分程度の場所とのことです。
少しの距離ではありましたが、歩いている間も文香の頭の中では疑問符が飛び交っていました。
何故この青年にはチカラが通じなかったのか。
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12
:
名無しNIPPER
[sage saga]
2017/01/12(木) 01:32:37.45 ID:gPo46jNX0
事務所には誰もおらず、文香は応接室らしき部屋に通されました。
人気のない事務所、弱みを握られた自分、年若い男性と二人きり…
退治されるのとは別の恐怖に青ざめる文香でしたが、幸いなことに薄い本のような展開にはなりませんでした。
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13
:
名無しNIPPER
[sage saga]
2017/01/12(木) 01:33:45.81 ID:gPo46jNX0
「そうでしたか…記憶を食べる妖怪…バクの亜種?あるいは覚からの派生なのかな…?」
文香の返事を受けた青年は何やら考え込んでしまいました。
ちなみに文香は自分の正体なんてよく分かっていません。何百年も前から生きていますが、そんなことを疑問に思ったこともありませんでした。
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14
:
名無しNIPPER
[sage saga]
2017/01/12(木) 01:34:22.45 ID:gPo46jNX0
「狼女、妖狐、雪女に吸血鬼にアルラウネ……現代にもそんなに妖怪は生き残っていたのですね……」
引きこもっていてばかりいた文香には妖怪の友人なんてほとんど居ませんでした。
むかしに比べて妖怪が数を減らしているとは聞いていましたが、探せば意外といるみたいです。
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