過去ログ - 世界を愛する魔王さま【ミリマス】 -SS速報VIP

過去ログ - 世界を愛する魔王さま【ミリマス】

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127: ◆KakafR9KkQ[sage saga]
2017/02/26(日) 19:48:10.51 ID:yvDDZK9W0
「一生懸命、一生懸命頑張って、学者さんになれて、村のみんなを幸せにすることが出来ました」

けど……

「でもそれが限界です、人間一人じゃ手の届く範囲の人たちを幸せにするので手一杯なんです」

以下略

128: ◆KakafR9KkQ[sage saga]
2017/02/26(日) 19:48:44.79 ID:yvDDZK9W0
その日の夜、何か騒がしいものを感じて目が覚めました

「…… あれ？朋花ちゃん？」

気付くと朋花ちゃんは家のどこにも居なくて、戸を開けて外へ出ると

以下略

129: ◆KakafR9KkQ[sage saga]
2017/02/26(日) 19:49:39.90 ID:yvDDZK9W0
「なっ……」

しばらく呆然として、その場を動けませんでした

『村を襲う賊』存在自体は知っていましたが、この村はとても貧乏でわざわざ襲う価値も無いずっとそう思っていました

以下略

130: ◆KakafR9KkQ[sage saga]
2017/02/26(日) 19:50:49.33 ID:yvDDZK9W0
走り出したその先、朋花ちゃんが立っていました

「朋花ちゃん！？何してるんですか」

「ん～お散歩でしょうか～？」

以下略

131: ◆KakafR9KkQ[sage saga]
2017/02/26(日) 19:51:51.82 ID:yvDDZK9W0
「いつだってそうだった、ありさは幸せを掴めない、掴みかけた瞬間溢してしまう」

「だから強く掴むんです、この手で強く強く握って、壊れるくらい！」

ナイフを持つ手に更なる力が入り、頭の中を凄いスピードで血が巡ります

以下略

132: ◆KakafR9KkQ[sage saga]
2017/02/26(日) 19:52:49.04 ID:yvDDZK9W0
「貴女みたいな女の子一人ならこのナイフで刺すことくらい出来るでしょ、せめて一人でも、一人でもこの『怒り』を！」

「…… はぁ」

朋花ちゃんがひとつため息をついたそう思った時、手元が強く揺さぶられ持っていたナイフが遠く弾けとびました

以下略

133: ◆KakafR9KkQ[sage saga]
2017/02/26(日) 19:54:16.95 ID:yvDDZK9W0
「今、どんなお気持ちですか～？」

「辛いですか？悲しいですか？悔しいですか？怒っていますか？」

「…… わかんないです」

以下略

134: ◆KakafR9KkQ[sage saga]
2017/02/26(日) 19:55:06.22 ID:yvDDZK9W0
「えと…… あの人たち解放してよかったんですか？」

「はい、あの人たちにはよ～く聞かせたので」

「でもうちの村を襲わなくても別の場所を……」

以下略

135: ◆KakafR9KkQ[sage saga]
2017/02/26(日) 19:55:44.10 ID:yvDDZK9W0
「な、何ですかこれ……」

「敢えて言うなら…… 『奇跡』ですかね～」

「『奇跡』？」

以下略

136: ◆KakafR9KkQ[sage saga]
2017/02/26(日) 19:56:13.34 ID:yvDDZK9W0
そして、次の日ありさは一つ決心をして朋花ちゃんを呼び止めました

「お世話になりました～」

「待ってください朋花ちゃん！」

以下略

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