過去ログ - 五十鈴華「流されることのない、わたくしの汚穢」
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11:名無しNIPPER[saga]
2017/01/13(金) 20:57:36.57 ID:uefm+U0co
別の場所から戦車の咆哮が聞こえてきました。
これでお二人が部屋から出たということになります。
時間がかかりすぎていますわ。そろそろ決めないと。

「ふぅー……」

花を活けるときのように集中して……。

歯を食いしばると装填されたのが全身に伝わり、鳥肌が立ちました。
どうやら、本日の砲弾は152mm榴弾に匹敵するもの。
ここまでの厳しい戦いはそういうことでしたか。

体が震え、花弁が開いていく。

わたくしは心の中でトリガーに手をかけた。

右手は既に壁に設置されたボタンに添えられています。

準備は整いました。あとは、発射するだけ。

――行きます。

ボタンを押すと同時に大口径の砲弾が音を立てて流れていく。

トイレに響く砲撃音にも勝るほどの爆音。

朝から食べたものが流失していくことに言いしれない快感を覚えてしまう。

ああ、お母様。華はいけない子なのかもしれません。


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