過去ログ - 五十鈴華「流されることのない、わたくしの汚穢」
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27:名無しNIPPER[saga]
2017/01/13(金) 23:22:58.48 ID:uefm+U0co
保健室に漂う薬品の匂いに気持ちが静かになり始める。

天井を見ながら、先ほどのことを逡巡する。

10分にも満たなかった時間で起こった出来事。
わたくしは人間としてのプライドを守れたのでしょうか。
この手に取ってしまったのは事実。
みほさんか会長にその姿を見られたのも、また事実。

話を聞けば、会長がドアと天井の隙間からわたくしのことを見たようで、
それはわたくしが自分の廃棄物を握りしめているところだったそうです。

末代までの恥ですが、会長もみほさんも後世に伝えることはないでしょう。
それだけは確信しています。

見られたのがあの二人で良かった。

いえ、たとえ沙織さんでも優花里さんでも、冷泉さんでも……。
戦車道受講者の方々ならば、結果は同じだと思います。

共に逆境を乗り越えてきたチームメイトだからこそ、分かること。
誰も広めることはないでしょうね。

それにしてもあの漆黒の砲弾は凶暴でした。
あんなにも重く大きなものが何故生まれたのかは検討もつきませんが、今後も注意しておかなくては。

また人間を捨てかける事態だけは避けたいですから。
あと、みなさんに迷惑も心配もおかけしたくありませんし。

今はゆっくりと休み、放課後の練習に備えることにしましょう。


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