過去ログ - 五十鈴華「流されることのない、わたくしの汚穢」
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3:名無しNIPPER[saga]
2017/01/13(金) 18:56:31.05 ID:uefm+U0co
お昼休みが近づくと、流石に胃の中は殆ど空なります。
授業中に何かを口にするわけにも行かず、午前最後の授業はいつも厳しい戦いを強いられてしまいます。

だからと、姿勢を崩すわけには参りません。
表情に出すことも許されません。
それはただの甘えに他ならないからです。

やはり今度からはおにぎりの他に何かおかずをつけることにしましょう。
毎日、これでは授業に身が入りませんわ。

そうこうしているうちに終了を知らせるチャイムが聞こえ、担当の教諭が「ここまで」と宣言されました。

その瞬間、教室は一気に騒がしくなります。
わたくしのお腹も騒がしくなります。

「はなー、食堂いこー」

「もちろんです」

沙織さんの台詞は変わることがありません。日常とはそういったものでしょうけれど。

「優花里さんと麻子さんも誘っていく?」

みほさんの提案もここ最近、変わることがありません。
あんこうチームが短期間で強くまとまっているのはこうした変化することのない小さな気遣いを続けているからでしょうか。

「はい。いいですね」

わたくしの返答もきっと変わることはないでしょう。


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