過去ログ - 「ステージの端っこに藤原肇」
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37:1 ◆Qh5JXkx6w2[saga]
2017/01/16(月) 23:21:09.77 ID:4c4O+sNpO
「なんとかみんなに知ってほしい、って思うんです。こんなに素敵なアイドルがいるんだぞ、って」

その気持ちはなんとなく分かる
好きなミュージシャンのアルバムをお薦めして回りたいときの、アレだ
どうせ聴かないんだろうな、と分かってるのに、

「これスッゲー良いから聴いてみてよ!」

って触れて回るときのアレだ

「でもやっぱり売れなくて…そして、売れないコはどんどん扱いが悪くなって…参加するイベントも減って……」

少しずつ愚痴っぽくなっていくワッキーさん
だけど、鬱陶しいとは思わなかった
スッゲー良いから聴いてみてよ、を何度も味わってきたからかも

「だけど、誰を恨むワケにもいかないでしょう?事務所だって商売ですから。だから、Twitterでそのコに関することを呟いたり、そのコの発言をリツイートしたり…その動機と、自分への励ましとしての……」

ーまだあんまり売れてないだけ、なんでしょうね

自嘲のような、なんとも言えない笑顔を作りながらそう呟くと、ふと我に返ったように腕時計に目をやった

「そろそろ行きましょうか。もう並びも出てるでしょうし」

もう少し聞いてみたい、と思ったけど、席を立って歩き出したワッキーさんの後に続いて外に出た
快晴のままで、やっぱり少し暑かった


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