過去ログ - 俺の書いた小説に感想をくれ!!安価取るかも
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8:名無しNIPPER[saga]
2017/01/14(土) 22:32:37.09 ID:KukhikWn0

第一話 『こちらス◯ーク』


ガタガタガタッ!

目が覚めると唯ひたすらに青い空が広がっていた。
悟は度重なる夜更かしと不純な生活リズムが手伝って寝覚めが悪い方なのだが、やけに揺れる木製のベッドの寝心地の悪さにしぶしぶ起き上がった時、目の前に広がる光景の途轍もないインパクトに無理やり覚醒させられる。

先程までベッドだと思っていたそこは実は車の様なものの荷台の上で、ゆっくりとだが流れる風景から動いていることがわかる。
……というかそもそも空が見える時点でおかしい。
屋根がなくなっているではないか。


周囲の変化にひとしきり反応を示した後は当然次の思考に入る。

『ーーなら何故今自分は外にいて何者かに運び出されているのか? 』

両親は共働きで、大家に家を追い出される程蓄えが尽きている訳はない。ーーなら家から追い出されたのだろうか? または誰かやばい人に売られたのでは? 卑屈のドツボに陥っていた悟は一瞬その考えに囚われるが、すぐにそれはありえないと首を振る。
ーーなぜなら両親とも決して悟に甘くはなかったが、常識人であり少なくともネグレクトするような人達ではない。
前述の考えが全て違うのだとしたら、

「え、俺もしかして誘拐されてる?」

その考えに至った瞬間、ッドクンと大きく跳ねる心の臓に、先程まで緩やかだった呼吸はショパンのエチュードのような激しさを兼ね始めた。





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