過去ログ - 橘ありす「文香さん、ウミガメしませんか」鷺沢文香「ウミガメ……ですか」
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489: ◆uglwWzTGT2[sage saga]
2017/01/18(水) 01:58:31.13 ID:ZWh8DOXI0
「このウサちゃんロボをすぐにプロダクションの中で一番近い場所にいる人間に知らせるように命令を組んだ」
「すぐに助けを呼ぶ どうか無事でいてくれ」
そう一方的に告げて、私はウサちゃんロボをエマージェンシーモードに切り替えた。
警察にも同時に通報して、すぐにでもプロダクションに人がいく手筈にはなっていた。
しかし、このプロダクションは縦に長く、横に太い。
そのうえ「どの階」「どの倉庫」「どの扉」など特定に足る情報を一切取得できなかったため、
よしんば警察が到着したところで、どれだけの時間がかかるかわからない。

さらに惜しいことに私たちは出先で、ライブの袖で次の出番まで猶予がない状態だったんだ。
だから頼れるのはウサちゃんロボと、プロダクションにいる君たちだけだった……

『彼女に搭載されている会話機能は
・音声による日本語語彙の判断
・音声による日本語文章の単語、文節の解析
・語彙の記憶
・復唱
の4つほどの機能しかない。』ところどころ不備があって、『質問かどうかを判断せずに聞き入れて復唱してしまう悪癖』も有していた。
加えて『文章を記憶、処理するためのレジスタメモリセットが100のスペースしか搭載されていない』んだ。
本当は残り27ほど余裕があったのだが私たちの会話やOSの都合で潰れていたところがあった。
だからどうにかしてプロダクションの誰かと会話ができるように『「飛鳥」の音声を入力した』
全文を送れなかったのは、書いてる途中で出番が来てしまったからだ……音声は直接送ることができないから、ファイルを直接手書きしていたんだ。

どうか、飛鳥と彼女のプロデューサーを、閉じ込められてる倉庫から救出してやってほしい……
それと、君たちの元にたどり着いた彼女を、どうか労ってあげてくれ。
最後に……無力な私を、許してくれ……』」


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