過去ログ - 【咲-Saki-】京太郎「ハジメての約束」咲「みやながけは!?」
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25: ◆Y.lj54HWGU[sage saga]
2017/01/20(金) 18:25:58.87 ID:60h/2g17o

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 ……
 …

 「ほら、行くぞー」

 「う”ぅ”ー!

  だからキャッチボールなんて出来ないよぉ」

 「ずっと本ばっか読んでると体に悪いじゃん」

 「別に悪くてもいいの!」


 京太郎と咲が仲良くなり、咲はどんどん遠慮がなくなっていった。

 強気で話さなければ京太郎に流されてしまうことを学習したからだ。

 しかし何故だろうか。どんなに嫌がっても一回は京太郎の無茶振りに付き合ってしまうのだ。

 今日はキャッチボールなんて言って連れ出されている。


 「大丈夫だって。下から投げるからさ」

 「私が投げられないの!」

 「えっ、それはマズイんじゃないの」

 「知らないもん」

 「まぁなんだかんだ言って来てくれたんだし、ちょっとくらい付き合ってくれよ」

 「もー」


 京太郎としても本気で咲を鍛えるつもりではない。

 あくまで運動不足の咲を外に連れ出すのが目的だった。

 逆に咲はハンドボールを頑張っている京太郎を見て、まぁ運動の手伝いくらいならしてやろうと思っていた。

 まさか自分が運動することになるとは夢にも思わなかっただろう。


 「ほれっ」

 「わっ、わっ、わわっ」

 「ほら、これくらいなら取れるだろ?」

 「う、うん」


 京太郎は本当に軽く、勢いをつけずに下から投げた。

 咲は自分の手のサイズにも合わないグローブを使っているが、なんとか受け止めることが出来た。


 「ほら、少しだけでいいからさ」

 「うー、笑わない?」

 「笑わないって」

 「前に笑ったもん」

 「今回は笑う要素ないじゃん」

 「へ、変な投げ方したりとか転んじゃっても笑わない?」

 「大丈夫だって」


 さすがに悪いと思っているのか、頭を掻きながら咲を宥める京太郎。

 咲もグローブで顔を覆っていたが、意を決してボールを投げることにする。



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